ビーナスが19歳大坂を下しベスト16入り「ベストを尽くすだけ」 [ウィンブルドン]

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 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3〜16日/グラスコート)の女子シングルス3回戦で、第10シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が19歳の大坂なおみ(日清食品)を7-6(3) 6-4で倒し、4回戦に駒を進めた。 

 ビ-ナスの37歳での4回戦進出は、1994年にマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)が同じ37歳で準優勝して以来の最年長記録となる。

「ここまでギアを上げて頑張ってきた。これからもこの調子で頑張るわ。私はベストを尽くすだけ」とビーナスは言った。

 これまで5度にわたりウィンブルドンのタイトルを獲得しているビ-ナスは、1997年に大会初出場を果たし、今回が20回目の出場となる。ビーナスが4回戦で対戦するのは、第27シードのアナ・コニュ(クロアチア)。20歳のコニュは、2014年全豪オープン準優勝者で第8シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)を7-6(3) 3-6 6-4で倒し、ウィンブルドン初のベスト16入りを果たした。

 大坂は、ビーナスと妹セレナ・ウィリアムズ(アメリカ)を幼少期から尊敬する選手だと語っている。

 これまで大坂はウィンブルドンの3回戦を戦った経験はなく、ビーナスとの経験の差が、第1セットのタイブレーク3-0のリードから、その後ビーナスに7ポイントを連取されセットを奪われるような、重要な局面でのプレーに影響をもたらした。

「この試合のビーナスからいろいろ学んで、それらを今後、活かせると思ったら、この試合には負けてもいいと思った。これから毎日練習して達成したい目標がもっとあるの」と世界ランク59位の大坂はコメントした。

 ビーナスは、大坂との年齢差については試合前にまったく考えていなかったと言っている。

「確かに年齢差は関心をひくトピックかもしれないけど、コートに入れば対戦相手の年齢のことは考えないわ。どうやって勝つかを考えるだけよ」とビーナスは言った。

 ビーナスは、6月9日に自身が当事者となった交通死亡事故後、初めての大会参戦となった。この事故ではジェローム・バーソンさん(78)が死亡し、ビーナスは遺族側から訴えられている。

 この交通事故を調査していた警察は、ビーナスが住む地区への出口にある防犯カメラによって撮影されたビデオを調べた結果、ビーナスは他の車の進路を横切って死者を出す事故を引き起こす数秒前に、合法的な形で交差点に進入していたことを明らかにした。

 今週初め、ビーナスは1回戦勝利後に行われた記者会見で、この事故について記者から質問を受けたが、涙を流し、質問に答えられず会見場を後にする場面があった。3回戦後の記者会見では、ビーナスにこの事故に関する質問はなかった。

 過去にウィンブルドン優勝歴のある選手たち----妹セレナは妊娠中のため今大会は欠場しており、マリア・シャラポワ(ロシア)も足の故障により今大会には出場していない。また、2度タイトルを獲得しているぺトラ・クビトバ(チェコ)は2回戦で敗退したため、唯一ビ-ナスだけがウィンブルドン優勝経験者として勝ち残っている。

 そのほか、今年の全仏覇者で第13シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)、第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)、第4シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、第6シードのジョハナ・コンタ(イギリス)、第21シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)、2度の全豪オープンのタイトルを獲得しているビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)らがベスト16進出を決めた。

 4回戦では、ビーナスとコニュ、スビトリーナとオスタペンコ、コンタとガルシア、ハレプとアザレンカが対戦する。

 第1子出産後、ツアー復帰したばかりのアザレンカは、ウィンブルドンを含めて2大会で、まだ5試合しか戦っていないが、ベスト16入りでは満足していない。

「私は、まだまだテニスに対して意欲的で、集中してプレーできている。ベスト16入りできたことに浮かれていてはいけないと思っているんだけど、これまでいいプレーができていることには満足しているわ。今の結果に満足せず、最後まで気を抜かずに頑張るわ」とアザレンカはコメントした。

 アザレンカは、3回戦でヘザー・ワトソン(イギリス)を3-6 6-1 6-4で倒しベスト16入りを果たした。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ウィンブルドン」3回戦で日本の大坂なおみ(日清食品/右)を倒して16強入りを果たした第10シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)(撮影◎小山真司/テニスマガジン)