大紀元グループでは、2017年1月から継続的なハッキング被害が確認されている(大紀元中国語ニューヨーク版、Eペーパーの一部スクリーンショット)

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 カナダのトロント大学の組織でネット研究機関「シチズン・ラボ(Citizen Lab)」は、2017年1月から現在にいたるまで、一連の大規模なサイバー攻撃は計画的な活動であると示唆する報告書を発表した。

 シチズン・ラボは7月5日、サイバー攻撃に関する報告書を発表。このなかで、複数の中国語ニュースメディアが、同一のハッカー集団から同じ手段で、同時に標的になっていると指摘した。

 同代表のロナルド・ディベルト氏は、ハッカーたちの標的は「中国当局について明かす重要な内容のニュース・ウェブサイト」だが、攻撃元はかならずしも当局管理によるものではないと、同氏のブログで解説している。

 ディベルト氏によると、一連の組織的なサイバー攻撃は「中国から外注されているような『傭兵ハッカー』である可能性が高い」とみている。

 大紀元(Epoch Times)、新唐人(NTD)、などを運営する大紀元メディアグループは、中国共産党による情報検閲を受けない世界最大規模の独立系ニュースサイトを展開している。中国社会問題、共産党の腐敗政治、法輪功の迫害など、中国で禁止されている話題を頻繁に報じている。グループの運営するメディアは、同時期に、継続的にサイバー攻撃を受けている。

躍進する大紀元メディアグループ 
映像サイトは全米ランキングで13位

 調査報告によると、ハッカー集団は、標的とするウェブサイトを乗っ取ったり、故意の集中アクセスなどで、読者が閲覧できないような状態にしようとしている。あるいは、ミラーサイトを作成し、利用者のログイン情報など個人情報を盗むことを狙っている。

 大規模なハッカー集団によるサイトへの主な攻撃方法は、運営サーバを過負荷にするDDoSアタックと呼ばれるもの。ほかにも、ニュースメディアの記者たちのコンピュータやSNSアカウントを侵害するなど、個人的な攻撃も確認したという。

 3月、大紀元メディアグループへのサイバー攻撃の強さと頻度が急増した。大紀元英語版「エポックタイムス(The Epoch Times)」スティーブン・グレゴリー代表は、「大紀元が共産党に関する新しい評論シリーズを公表した途端に増加した」と指摘した。

(翻訳編集・佐渡道世)