専門家を直撃!車のエアコンの効きが悪くなる原因と対処法

写真拡大

エアコンが効いた車は実に快適であるが、エアコンの効きが悪いと、こもっていた熱気が冷めないばかりか、不快指数がグンと上がってしまう。車内が冷えにくくなるのは、主にエアコンガスの漏れが原因と聞くが、それはなぜ生じるのだろう。またそのような場合、自力でエアコンガスを補充できるのだろうか。これから夏本番で、日常的に車を使っている人はもちろん、レジャーや帰省で車の登場シーンが増える。暑い最中に辛い思いをしないために、車のエアコンの効きが悪くなる原因と対処法を、グローバル企業Hondaの研究開発部門に聞いてみた。

■ガス漏れは振動が原因?

エアコンの効きが悪い、冷たい風が出てこないといった事態を招くエアコンガスの漏れは、どのように生じるのだろうか。

「ガス漏れは、車種や使い方によって違いがありますが、車の使用年数が経過すると走行中の振動などにより少しずつ発生します。エアコンの使用でエアコンガスを消費することはないので、正常な車であれば製造後(整備後)3年程度は空になることはありません」(Honda研究開発部門)

それほど使用していない車なのにエアコンの効きが悪い場合は、何らかの異常があると考えるべきなのだろうか。

「エンジン下部などに取り付けられている、エアコンガスを循環させる役割を持つコンプレッサーに不具合が生じている場合もあります。ガス漏れの詳しい原因や発生箇所を特定する点検が必要です。点検は専用の機械で行いますので、ディーラーや整備工場に依頼してください」(Honda研究開発部門)

■ガスの補充は素人でも可能か

ガス不足が判明した場合、自力で補充はできるのだろうか。

「ガスの補充は、法律の範囲内であれば個人で行うことも可能です。しかし、エアコンガスは車種ごとに適正量があり、多めに入れておけばよいというものではない上、適正量を超えるとほかの不具合が生じることもあります」(Honda研究開発部門)

取り扱いは法に定められているとのこと。ガソリンスタンドなどでもやってくれるので、点検同様、プロにお願いした方が賢明だ。

■ガス漏れ以外の原因

ガス漏れ以外で起こる、エアコントラブルの原因も聞いた。

「風を送るファンやヒューズなどが原因で、エアコントラブルが起きている可能性も考えられます。カーエアコンはさまざまな装置により制御されているため、このようなトラブルを回避するためにも、3年を目処に定期的に点検に出されることをおすすめします」(Honda研究開発部門)

備えあれば憂いなしということのようだ。では、ガス漏れや電気的なトラブルもないのに、カーエアコンが冷えにくくなることはあるのだろうか。

「空気取り込み口の設定が『外気導入』になっている場合、家で窓を開けながらエアコンをつけているような状態なので、『内気循環』に切り替えると効きは改善します。車は走行中に多くの埃を吸い込んでいるため、エアコンフィルターが詰まっている場合も効きが悪くなることがあります。カーエアコンが冷えないと感じたら、これらも確認してみてください」(Honda研究開発部門)

また炎天下に車を長時間停めていたりすると、どうしてもエアコンだけでは冷えにくくなるものだ。対策はないものだろうか。

「サンシェードで直射日光をしっかり遮っておくと、未使用時と比べ物にならないほど車内の温度上昇を防ぐことができます。車内が高温と感じたら、窓を全開にし空気を入れ替えてからエアコンをつけると、効きがよくなり早く涼しくなります」(Honda研究開発部門)

空気取り込み口の設定やサンシェードの取り付け、エアコンフィルターの交換くらいまではなんとか自力で解決できそうだ。それ以外は無理をせずプロにまかせたいところ。エアコンの効きが悪くストレスを感じ始めたら、夏が本番になる前に、原因を突き止めておこう。

なお、「教えて!goo」では、「夏、車を使っていて困ることは?」ということで、アンケートを実施中。思うことがある方はぜひ回答をつけてみて。

●専門家プロフィール:Honda
1948年に本田宗一郎によって設立。二輪車、四輪車、パワープロダクツ、航空機まで、幅広くモビリティの研究・開発・生産・販売を行う。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)