スタン・リーとジョアンさん Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images

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 アメコミ界の伝説的なライター・編集者であるスタン・リーの妻ジョアン・リーさんが7月6日(現地時間)、米カリフォルニア・ロサンゼルスで死去したとスタンの代理人が発表した。93歳だった。米ハリウッド・レポーターによれば、今週はじめに脳卒中を起こし、入院していたという。

 スタンが編集委員を務めるマーベル社は「今日、マーベル・ファミリーのメンバーを失いました。つらい時期を過ごしているスタンと娘さんのジョアン・セリアを思い、祈ります」と声明を発表している。

 イギリスに生まれ、帽子モデルとして活動していたジョアンさんは、1947年12月5日にスタンと結婚。69年間連れ添った。50年には長女ジョアン・セリアに恵まれるが、53年に誕生した次女ジャンが生まれて3日後に死去するという悲劇に見舞われている。

 ジョアンさんはスタンの創作活動にも多大な影響を与えており、かつてシリアスな物語を描く小説家を志していたスタンは、「やめる前に、もう1作だけ誇れるコミックを描いたら?」というジョアンさんの激励があって「ファンタスティック・フォー」を完成させた。このことから、スタンは同シリーズのいくつかにジョアンさんの名前をクレジットしている。

 スタンが映像作品を手掛けるようになってからは、90年代のアニメ版「ファンタスティック・フォー」(ミス・フォーブス役)、「スパイダーマン」(マダム・ウェブ役)に声優として出演。「X-MEN:アポカリプス」(2016)には、スタンとともにカメオ出演を果たした。

 スタンは2016年の米ハリウッド・レポーターのインタビューで、デートに誘った別の女性を迎えに行った際、偶然出てきたジョアンさんに一瞬にして恋に落ちてしまったことを告白。「若い頃、私にとっての理想の女性を描いたことがあった。ジョアンは、まさに私が描いた理想の女性だったんだ。それで、突然『愛しています』とか突飛なことを言ってしまったよ。そのあと行ったランチで、プロポーズしたと思う」と運命的な出会いについて語っていた。