共産党大会に出席するピエール・ローレン総書記(JACQUES DEMARTHON/AFP/Getty Images)

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 フランス共産党の歴史に終止符が打たれつつある。フランス共産党総書記ピエール・ローレン氏は6月26日、一年以内にフランス共産党は消滅すると自ら宣言した。共産党は来年の解散を予定し、新たな名称で新党を立ち上げる。フランス共産党は1920年に成立して以来ソ連の援助を受け、かつてフランス最大の野党までのぼりつめた。しかしソ連解体で急激に求心力を失い、衰退の一途をたどった。

 第二次世界大戦後、フランス共産党はかつて同国最大規模の政党に成長、1946年には182人の議員を擁し、旧ソ連から援助を受けていた。1980年代末期から1990年代初期にかけて、東欧諸国の脱共産党化とソ連崩壊の影響を受けて、欧州諸国の共産主義政党は大きな打撃を被った。

大紀元特集・共産主義の終焉

 イタリア共産党は共産主義的イデオロギーを放棄し、左翼民主党となった。オランダ共産党やフィンランド共産党は自主的に解散した。スウェーデンの左翼党・共産党人、イギリス共産党、サンマリノ共産党などの政党も旗印を変更し、共産主義的イデオロギーを放棄した。スペイン共産党とフランス共産党では内部で深刻な思想的混乱が生じ、共産党を消滅させると主張するものも現れた。結果的に共産党は存続し続けたが、その実力はもはや過去と同日にして語れなくなった。

 フランス共産党が衰退するとフランス労働組合と共産党機関紙「ユマニテ」は党から分離した。現在フランス共産党員は5万人までに減少、国会では15議席を保有するに留まり、政治的発言権は微々たるものとなっている。

 ローレン氏は2013年の党大会で共産主義のシンボルマーク「ハンマーと鎌」が党員証から消えることを宣言し、外部からはフランスから共産主義が事実上消滅したと評された。フランス共産党が「共産党」の名称を放棄すれば、共産党は名実ともにフランスから完全に消え去ることとなる。パリ・コミューンによって暴力と虐殺、歴史文物に対する大規模な破壊が初めて行われた場所だけに、この出来事の意義は大きい。

(翻訳・文亮)