リーグ戦で3位の柏と首位の鹿島はともに反則ポイントは多め、という結果に。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 J1リーグは7月8日・9日に開催される18節から後半戦がスタート。この試合を最後に、リーグ戦はいったん3週間の中断機関に突入する。
 
 2月のシーズン開幕からここまで、激しい戦いを繰り広げてきたJ1リーグだが、果たして今季最もクリーンな戦いぶりを見せているチームはどこか? ここでは、Jリーグが公表している「反則ポイント」を紹介したい。
 
 それによれば、反則ポイントが最も少なかった(警告・退場などが少なく、警告・退場なしの試合が多かった)チームは、リーグ10位のサガン鳥栖で、-10ポイントとなっている。続いて同7位のジュビロ磐田と同2位のセレッソ大阪が-6ポイントで2位。さらに同13位の清水エスパルス、同16位の大宮アルディージャ、同17位のサンフレッチェ広島が-1ポイントと続いている。
 
 一方、前半戦をリーグ首位で折り返した鹿島アントラーズは+21ポイントと、リーグ全体を通して見るとやや多め。リーグ3位の柏レイソル、同8位の浦和レッズといった優勝を窺うチームも+22ポイントという結果となっている。またリーグ最下位のアルビレックス新潟は+28ポイントで、最も反則ポイントが多かったのはヴァンフォーレ甲府の+29ポイントという結果に。
 
 反則ポイントの順位と実際のリーグ順位との間に、明らかな傾向や因果関係は見て取れないが、激しい守備をベースとする堅守速攻スタイルの鳥栖が最も反則ポイントが少なかったのはやや意外な結果と言えるかもしれない。
 
チーム 反則ポイント
(※反則ポイントの後の数字は以下の通り。警告/異議・遅延行為/警告2回による退場/退場/退席/停止試合数/警告・退場・退席無し試合数) 
鳥栖  -10   11/3/0/0/0/0/8
磐田  -6     12/2/1/0/0/1/8
C大阪  -6     11/4/0/0/0/1/8
大宮  -1     16/1/0/0/0/0/6
清水  -1     16/1/0/0/0/1/7
広島  -1     20/2/1/0/0/1/9
G大阪  4      19/3/0/0/0/0/6
FC東京   6     19/5/0/0/0/0/6
川崎   6     18/0/0/0/0/2/6
横浜   8     19/1/0/0/0/2/6
仙台   9     18/0/0/0/0/1/4
鹿島  21     23/4/0/0/0/0/2
浦和  22     18/1/0/1/0/3/3
柏   22     21/4/0/1/0/1/3
札幌  23     24/5/0/0/0/2/4
神戸  24     25/4/1/0/0/1/3
新潟  28     27/3/1/0/0/2/3
甲府  29     25/4/0/1/0/3/4

■反則ポイントの算出方法
1)退場1回につき3ポイントを加算する。
2)同一試合における警告2回による退場も、1回につき3ポイントを加算。上表では「警告」2回、「警告2回による退場」1回と表示される。
3)警告1回につき1ポイントを加算。
4)上記2)3)の警告のうち、「異議」「遅延行為」によるものについては、別途1ポイントを加算。
5)出場停止1試合につき3ポイントを加算。
6)大会の終盤で、残り試合数よりも出場停止試合数が多い場合は、出場停止試合数分をポイント加算。
7)ベンチにいる交代要員、またはチームスタッフに対する処分も、ポイント加算の対象。
8)他大会の影響で出場できない試合については、ポイント加算しない。
9)警告および退場(退席を含む)がなかった試合1試合につき、3ポイント減。