防災士に聞く! 女子が備えておくべき「緊急時コスメ」って?

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地震などの自然災害で被災した時、女性にとって問題になってくるのが身だしなみ。緊急事態とはいえ、ある程度身なりが整えられないと、気持ちが下向きになってしまうこともあるでしょう。

ライフラインが断たれてしまった時でも、顔や身体をケアできるアイデア&アイテムについて、防災士の資格を持つ防災ライター・金子志織さんに伺いました。

■兼用アイテムがお役立ち!



──日常的にポーチに入れて持ち歩ける、災害時に使える美容アイテムを教えてください。

「まずは、日焼け止めや保湿スプレーなど、日常的に使うものがあると良いですね。いざという時のために、試供品や携帯スキンケアセットを用意しておくのも一つの方法です。ただし長期間使わない場合は、期限が切れる前に使い切る、もしくは処分することになっても惜しくないものを選んでおくと、備えが無駄になったと思わずに済むのではないでしょうか。

持ち歩く場合は荷物を軽くした方が良いので、低刺激ウェットティッシュや汗ふきシートなど、美容以外の用途にも使える兼用アイテムがオススメです。念のため肌への刺激を確認しておいた方が安心です。私は肌が弱いので、皮膚科処方の軟膏も持ち歩いています」

──被災した日の夜、メイクを落とせないことは、女性にとってストレスになります。水もメイク落としもない状況で、クレンジングの代用品として使えるアイテムはありますか?

「白色ワセリンがオススメです。主成分が油分なので、ある程度のメイク落としに使える他、保湿や傷口の保護などにも役立ちます。チューブタイプの方が使い勝手は良いと思いますよ。メイクを落とす時は、低刺激ウェットティッシュと組み合わせることで多少はすっきり感を得られます。ただし、塗りすぎるとベタつきが残り、ほこりも付きやすくなるので、ウェットティッシュで軽く拭く程度のほうが無難かもしれません」

──髪の毛や体を洗えない時、水・電気・ガスなしで洗浄する方法を教えてください。

「ベビーパウダーがシャンプー代わりに使えると思います。私はスプーン1杯の量を髪の毛や頭皮になじませ、ブラシで落とす方法を試していますが、より使いやすい方法を求めてまだまだ試行錯誤中です。人によって適量や自分に合った方法はさまざまだと思うので、災害時に備えていろいろと実践してみるのが良いでしょう。

災害時は心身にさまざまな影響が出ることもあるので、赤ちゃんにも使えるような低刺激のものを使った方が良いですね。また髪には汚れが付きやすいので、顔や首にかからないようにして過ごすことも肌トラブルの予防になりますよ。

先ほども申しましたが、低刺激ウェットティッシュは何かと役立つので、多めに用意しておくと良いでしょう。ポーチには携帯タイプ、自宅や職場には大きめタイプを用意しておくと安心です」

■「防災」を日常に取り入れよう



──被災時にも身なりを整えることは、どんな影響がありますか?

「清潔な方が気持ち良く過ごせるので、身なりを整えることは被災時の元気につながると思います。ただ、私は生きていることを喜ぶ前向きな気持ちを持つことも大切だと思います。美容の心配ができるのも生きて無事でいるからです。汚れはみんな一緒、多少汚れても命に別条はない、と思った方が身なりに関するストレスを軽減できるのではないかと思います。『防災』とは言いますが、実は災害時の被害を完全に防ぐことは難しい場合が多いものです。日ごろの備えと前向きな気持ちで被害を減らす『減災』を心がけたほうが良いと思います」

──ALICEY読者に防災のアドバイスをお願いします。

「防災は想像力が大切です。持ち歩ける量には限りがあるので、必要なものは自宅や職場にある程度備えておいたり、倒壊する可能性があるなら屋外の物置やポストなどに分散して入れておいたりと、日ごろから『もしこうなったら』と想像をめぐらせて準備しておきましょう。

また防災を特別なことにせず、日常に取り入れた方が長続きしやすいと思います。私は『防災につながる暮らし』をオススメしています」

災害はいつ起きてもおかしくないもの。日常生活に防災意識を取り入れて、持ち物などを見直してみてはいかがでしょうか。

(五十嵐綾子+ノオト)

<取材協力> 防災ライター 金子志織