普通のタブレットには飽きたので。だから私は、Xperia Touch(購入レビュー)
「飽きた」とだけ言うと語弊ありますね、すいません。「iPad Pro」や「Fire HD 8タブレット」を便利に使っています、すいません。

ただ、タブレット端末って最近、劇的な進化はないですよね。新機種が出るたびに目移りするようなことはなくなりました。そんななか登場したのがすべてのテーブル、床、壁をタブレットにできるAndroid搭載プロジェクター「Xperia Touch」。実売価格14万6000円前後は高いなーと思いつつ買っちゃいました。というわけで今回は自腹レビューをお届けします。大赤字です。「壁やテーブルがスマートスクリーンに」がキャッチコピーのXperia Touchは、Android 7.0を搭載したプロジェクターです。本製品のキモになっているのが赤外光検知型のセンサー。最大10点までのマルチタッチを毎秒60フレームで検出します。これにより、投影している映像に対して、タブレット感覚のタッチ操作ができるわけです。

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スクリーンは最大10点までマルチタッチ可能。ピアノも弾けちゃいます

ただし注意いただきたいのが、赤外光検知型センサーは本体前面下部に搭載されており、床または壁に密着している状態でなければ機能しないこと。Xperia Touchはスクリーンから約25cm離して投写すれば、超短焦点レンズにより約80インチで表示可能ですが、その状態ではタッチ機能は利用できません。

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赤外光検知型センサーはSONYロゴの下に内蔵されています

また、壁に投写しているときにはタッチ操作がしにくいです。たとえば人差し指を伸ばして、ほかの指を握って、壁に投写したスクリーンにタッチしようとすると人差し指がほかの指に隠れてしまうんですね。そのため人差し指が隠れないように意識的に指の角度を変える必要があります。上からぶら下げれば壁に投写しても自然にタッチ操作可能ですが、設置難易度が上がってしまいます。

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壁のスクリーンに自然に人差し指を伸ばすと、ほかの指で人差し指の接地面が隠れてしまいます

なお、明るさ100ルーメンというプロジェクターとしてのスペックを見て、「暗いのではないか?」と心配されている方もいるでしょう。

しかし、少なくとも床や壁に投写している状態なら、室内光を点けていても、外光が入ってきていても、実用上問題ない明るさで表示されます。もちろん太陽光が直接差し込んでいるような場所では見えづらくなりますが、レースカーテンを閉めれば解決するはずです。

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日中にできるだけ実際の明るさに近づけるように撮影してみました。真上からよりも、斜め上から覗いたほうが、光源の反射角度が合うのでくっきりと明るく見えます

さて、Xperia Touchの使用感ですが、実に新鮮な体験です。壁や床に設置した場合のスクリーンサイズは約23インチとなりますが、これほど大きいタブレット端末はそうそうありません。最近発売された製品だとSurface Studioが条件に該当しますが、タブレット端末として使うにはちょっと高すぎですよね。

なんとも不思議なのがテーブルをスクリーンにしたときの見た目。私は側机をXperia Touchの定位置にしていますが、側机の木目の上に表示される画面がなんとも暖かみのある雰囲気なんです。

木目の上に文字を表示すれば当然読みにくくはなりますが、アナログな見た目を気に入ったので、あえてスクリーン代わりの白いテーブルマットなどは使っていません。

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木目がアクセントになるので、見慣れたウェブページにも暖かみのある雰囲気が漂います

木の板をメインスクリーンにしているもうひとつの理由が触り心地です。タブレットのディスプレイと異なり、表面の感触が柔らかく、指を滑らせば木目の質感が指先をくすぐります。お絵かきソフトでただ軌跡を描いているだけでいくらでも時間を潰せそうです。木の板以外では畳の上などがオススメですね。

スクリーンが大きくなること、投写面によって見え方が変化すること、そして感触が変わることによって、これまで何度もプレイしてきたゲームが新鮮に遊べたり、映像コンテンツも新たな気持ちで鑑賞できます。

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「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」のような音ゲーはXperia Touchに最適なゲームです。ただし設定が必要。「Xperia Touch デレステ」で検索すると情報を得られます

しかしXperia TouchはAndroidタブレットではなく、あくまでもAndroid搭載プロジェクターなので、操作できるソフトウェアが限定されるのでご注意ください。

例えば、センサー自体はマイク/加速度/地磁気/GPS/ジャイロ/照度/気圧/気温/湿度/人感とてんこ盛りなのですが、持ち上げた瞬間それを検知してプロジェクターの投写は中断されます。

というわけで、スマホやタブレットで傾けて操作するタイプのアプリやゲームは基本利用できません。利用可能なのは、スワイプやタップで操作できるコンテンツに限られます。

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「Riptide GP」は傾き操作のみ対応なのでXperia Touchでプレイできませんが、「Riptide GP2」はコントローラーを接続すれば操作可能です

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「PS4リモートプレイ」アプリを利用すれば、PlayStation 4のゲームも楽しめます

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「スクリーンミラーリング」機能を活用すれば、PCやスマホの画面を表示させられます

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約80インチのプロジェクターとしても使えるXperia Touchですが、私はあまり利用していません。100ルーメンの明るさで約80インチに表示する場合は、かなり暗い部屋でなければ鑑賞に堪える視認性は得られません

バッテリー連続動作時間が1時間と短く、ACアダプターに接続していないと明るさとボリュームが制限されてしまいますが、Xperia Touchだけをひょっとつまんで持ち運び、テキトーな場所に設置すれば、そこがスマートスクリーンになるというのは非常に新鮮な感覚です。

現実世界にコンピューター情報を重ね合わせられるという意味において、「マイノリティ・リポート」の未来到来! ......というのはちょっと大げさですが、意味なく大げさにマルチタッチ操作してしまう楽しさがあります。

このXperia Touch、現在では全国のソニーショールーム、ソニーストア、メルセデス・ベンツ コネクション(東京/大阪)、BEAMS LIGHTS(渋谷)、ホテルオークラ福岡で体験可能です。ぜひ一度足を運んで、体験してみてください。