このところ児童の間で、毛ジラミの感染が急速に拡がっていることが分かっています。その原因の1つとして、研究者の間で指摘されているのが、子供たちのスマートフォンやタブレットによる「セルフィー」です。

スマホ使う子供中心に感染傾向

一概に「セルフィー」と言っても、問題になっているのは、自分1人で撮影するのではなく、皆で集まって集合写真を撮るタイプのものです。集まって自撮りを行う際、頭同士が密着するため、毛ジラミが子供から子供へと拡散しやすいというわけです。
 
事実、200名の児童を対象に行われた調査(保護者が回答)では、スマートフォンとタブレットのどちらも使っていない子供が毛ジラミに感染している割合は29.5%(98名のうち29名)だったのに対し、どちらかを所有している子供では62.5%(104名のうち65名)に上ることが分かりました。
 
また、直近5年間のどこかで毛ジラミに罹患したことがあると答えた児童は全体の45%を占めており、かつて2〜8%を推移していた時代と比較すると、大幅に割合が増加しています。

「相関関係はある」と研究者

「スマートフォンが子供たちを毛ジラミに罹患させているとは言えないが、相関関係はある」と述べるのは、英国皮膚科医協会のマシュー・ガス氏です。「自宅や学校で急激に発生することがあるとしたら、電子デバイスが子どもたちを集めて毛ジラミを拡散させている可能性を考えるべきだ」
 
こうした傾向を踏まえ、研究者の間では「ソーシャルメディアジラミ」と呼ぶ向きもあります。
 
因果関係こそ証明されていませんが、感染経路を知っておくに越したことはないでしょう。ガス氏も「予防は治療に勝る」とし、一度感染するとシラミの根絶に時間がかかることから、どのように拡がるかの認識を深めることが重要だと述べています。
 
 
Source:The Telegraph
Photo:Flickr-woodleywonderworks
(kihachi)