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子供と一緒だと、親子共々フェスを楽しめない? いいえ、そんなことはありません。日帰りも含めれば、もはや数え切れないほど子供連れフェスを経験しているエキスパートによれば、子供も大人も、そして親子でも楽しめるものなのだとか。参戦時の心得と共に語ってもらったので、ぜひとも参考にして、家族デビューを計画しては?

子供が小さくても大丈夫! 家族でフェスに遊びに行こう



初めてのフェス参戦以降、すっかりハマっているという渡部さん。現在は家族3人で、毎年10本前後のフェスに足を運んでいるそう。

渡部 郁子さん/アウトドアナビゲーター、温泉ソムリエ。ラジオや新聞、雑誌などで幅広くアウトドア情報を発信中。情報サイト『All About』ではアウトドアガイドも務める。フェス歴17年目、『フジロック・フェスティバル』は2001年から連続参加。

「お子さんと一緒にフェスに来る人は、ここ数年でかなり増えたと思います。フェス自体も、キッズエリアや子供向けのワークショップがどんどん充実していますね」



そんな会場を訪れた子供たちは、みんな笑顔。誰もが楽しそうに過ごしているのだとか。

「自然の中で自由に遊べるのがいいんでしょうね。走り回ったり、小石を拾ったり……。普段の生活ではダメと言うことも、フェスではアリという親御さんは多いですから」



親にしてみても、子供と一緒に音楽を聴き、ワークショップでモノづくりをするのは心が浮き立つもの。子供連れで行くフェスには、そんな楽しさがあるという。もちろん、子供とのキャンプも楽しみのひとつ。

「子供とキャンプするなら、キャンプ場よりフェスが断然ラク。食事の準備もしなくていいんですから。アウトドア初心者の方にも、いきなりキャンプ場でデビューするより、まずはキャンプインフェスをオススメしています」



そう語る渡部さん、実は初めての子供連れフェスは、息子さんが生後3カ月の頃だったのだとか。

「その月齢ではあちこち行きたがることもないので、思えば今よりずっとラクでした。そもそもわが家の場合、生後1カ月から一緒にキャンプをしていたので、アウトドアに連れ出すのにも慣れていましたし。リスクと安全に行く方法を熟考し、自分で大丈夫と確信できるなら、子供が小さいからと諦める必要はないと思います」

当初、3カ月の息子さんを連れて行くと告げた時、ご主人に猛反対されたという渡部さん。その時は「私がやりたいことを、これ以上制限しないで欲しい」と、強く思ったそうだ。

「妊娠、出産、育児のために、女性は行動すべてを大きく制限されます。こうした日々を経て息子が産まれ、自分なりによく考えて“行く”という結論を出し、サポートをお願いしたのに、頭ごなしに“やめるべきだ”と言った夫に、心から傷つきました。そんな経験もあって、子供連れフェスはママの気持ちが最優先だと思っています。育児期の女性が“行きたい”と言うなら、一緒に行ってしっかりサポートしていただきたいですね」



▲この笑顔からも想像できるとおり、渡部さんの息子さんもフェスが大好き。「今度はいつ行くの?」と聞いてくることも多いそう。

文/石川由紀子

※『デジモノステーション』2017年8月号より抜粋