「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ジョン・ウィック:チャプター2』『逆光の頃』

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、編集スタッフ2人がそれぞれのイチオシ作品をプッシュします。

参考:高杉真宙と葵わかなの意味深な視線 『逆光の頃』特報映像&ティザービジュアル公開

■ジョン・ウィック:チャプター2 リアルサウンド映画部のワンダーウーマン、ロン毛担当・宮川がオススメするのは、キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック:チャプター2』。

 亡き最愛の妻からの最後の“贈りもの”である愛犬を殺されたことから、復讐のため裏社会に戻った殺し屋ジョン・ウィックの死闘を描いた前作の日本公開から約2年、早くも続編が公開された。前作ではロシアン・マフィアがジョン・ウィックの敵だったが、今作における彼の敵は、なんと世界中の殺し屋。なんじゃそりゃ!な展開である。

 デンゼル・ワシントン主演『イコライザー』、リーアム・ニーソン主演『96時間』、最近ではジョン・トラボルタ主演『リベンジ・リスト』など、“平凡に見える男が実はやばい奴だった”というもはや定型化してきた感もあるこのジャンル。久々のハマり役で“復活”と謳われたキアヌ・リーブスのアクションはもちろんだが、『ジョン・ウィック』の面白さは、殺し屋に様々なサービスやサポートを提供する「コンチネンタル(ホテル)」の存在にあったように思う。イアン・マクシェーン演じるオーナーのただならぬ存在感、ホテル内では“仕事”禁止というルール、そこに集まる一癖も二癖もある殺し屋たち……。

 今回の『チャプター2』では、そんなコンチネンタルがより大々的に取り上げられており、コンチネンタルファンとしてはたまらない描写が続々登場する。1作目で登場したニューヨークはその一部で、大都市に施設を儲けていたという設定も面白い。『チャプター2』の肝となるのは、そんなコンチネンタルの本店であるローマで、前作以上の驚きが用意されているのも見どころのひとつだ。

 冷静に考えればストーリーはなかなかハチャメチャではあるが、『ジョン・ウィック』はそんなことは気にせずに楽しめる、今後も続編を観続けたいと思わせてくれるシリーズだ。

 なお、リアルサウンド映画部では、前作に引き続きメガホンを取ったチャド・スタエルスキ監督のインタビューを近日掲載予定。本作におけるストーリーテリングやアクションなど、なかなか面白い話を聞くことができたので、そちらもぜひ楽しみにしていただきたい。

■逆光の頃 京都に生まれ育ち、気品溢れる女の子として優雅な日々を送りたかった人生でした。しかし、地元・群馬に対する愛は強いです。そんなリアルサウンド映画部のゆとり女子・戸塚がオススメする作品は、『逆光の頃』。

 本作は、1988から1989年まで『コミックモーニング』にて連載されたタナカカツキによる同名人気コミックを、『ぼんとリンちゃん』の小林啓一監督が実写化した青春映画。原作は全12編から構成されており、本作ではその中から、「僕は歪んだ瓦の上で」「銀河系星電気」「金の糸」の3編とオリジナル部分を映像化している。京都生まれ京都育ちの赤田孝豊は、どこにでもいるような平凡な高校二年生。そんな孝豊が、日本の歴史を感じさせる古都、京都を舞台に、同級生たちとの友情やケンカ、幼なじみの女の子への恋などを経験していく模様を描く。思春期ならではの人生に対する漠然とした不安を抱えながら、一歩前に進みだそうとするのだった。

 「重ね合わせるのです。いつかの僕とーーここにいる僕を。」キャッチコピーにもあるように、『逆光の頃』は、今の私がいつかの……青春時代の私を思い出す、そんな作品です。「日常と非日常、夢と現実ーー」が折り重なったなんとも不思議な物語。実写なんだけど、アニメーションが混じり合っています。違和感はあるが、嫌悪感はない。フィクションなのに、まるで私自身が遠い昔に体験したような懐かしさがあります。京都が故郷だったのではないかと錯覚してしまうほどに。そんな奇妙だが美しい、情緒あふれる世界観に私は釘付けになりました。

 「双方の世界を行き来する 一人の少年のゆらめきときらめき。」観客である私たちも映画の世界と自分自身の思い出の世界を行き来します。孝豊とともにゆらゆらと。青春時代のきらめきを思い出しながら、画面の中のキラキラした少年たちに眩しさを覚えました。ゆったりと過ぎていく時間、京都という気品溢れる街並み、透き通った川や新緑の葉っぱを携えた木々、瑞々しい映像に癒されます。夏休みの縁側のような、優しいぬくもりを感じました。

 そして何よりキャストの皆さんが素敵です。特に高杉真宙さん、葵わかなさん、清水尋也さん、金子大地さんたち、若手俳優のきらめきといったらもう……。眩し過ぎます! 特に清水さんの色気溢れる演奏シーンと王道ヒロインを演じる葵さんの怒ったシーン、雨の中、高杉さんが金子さんに果敢に挑んでいくケンカシーンは必見です。もう一度言わせてください……必見です! ここでどれだけ彼らが輝いていて、どんな魅力を放っているのか、語り尽くしたい気持ちは山々なのですが、ネタバレにもなるので控えますね。でも、一つたとえるなら、某飲料水メーカーのCMをも凌ぐような爽やかさと眩しさなんです。

 週末あなたも、双方の世界を行き来してみませんか? ゆらめきときらめきに照らされて夏を感じてみてはいかがでしょうか。

(リアルサウンド編集部)