ベサニー・マテック=サンズ【写真:Getty Images】

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ネットプレーを狙ったマテック=サンズが右膝負傷、ダブルスのパートナーも涙

 ウィンブルドンで女子ダブルス女王に悲劇が起きた。ダブルス世界ランク1位で、シングルス世界ランク103位のベサニー・マテック=サンズ(米国)は、同63位のソラナ・チルステア(ルーマニア)と対戦。セットカウント1-1で迎えた第3ゲームの第1ゲーム、ネットプレーを狙い、猛然とダッシュしたマテック=サンズはボレーの動作に入った直後、膝から崩れ落ちた。

 コートに倒れ込み、右膝を抱えるマテック=サンズ。スペイン紙「マルカ」電子版によれば、彼女はあまりの痛みに「ヘルプ・ミー、ヘルプ・ミー、プリーズ」と悲痛な叫び声を上げていたという。

 対戦相手のチルステアは、マテック=サンズの異変に心配そうな表情を浮かべながらコート中央へ。ネットをまたぎ、膝の状態を目にすると戸惑いを見せ、「私の人生で見たこともないような酷い怪我だった」と息を飲んだという。そして、記事ではダブルスのパートナーであるルーシー・サファロバ(チェコ)はコート脇で涙を流していたと伝えている。

 マテック=サンズはWTAツアー優勝26回を誇るダブルスのスペシャリストだ。今季も全豪オープンと全仏オープンはサファロバとのコンビで優勝を飾り、ウィンブルドンでも優勝候補の筆頭だった。

 突如起きた予期せぬハプニングは、各国メディアが一斉に報じた。

 英紙「デイリー・テレグラフ」電子版は、「苦悶のべサニー・マテック=サンズがウィンブルドンでの目を背けたくなるような負傷の後に、“ヘルプ・ミー”と号泣する」と特集。担架に運ばれながら病院に急行した女王の悲劇に、「多くの観衆も明らかにショックを受けていた」と伝えている。

 米地元紙「ニューヨーク・タイムズ」電子版も「膝の重傷でベサニー・マテック=サンズのウィンブルドンは終わる」と見出しを立てて報じ、豪紙「オーストラリアン」電子版は「ウィンブルドン:プリーズ・ヘルプ・ミー、プリーズ、プリーズ」と速報した。

 ダブルスパートナーのサファロバも同日に自身のインスタグラムを更新し、「今日、親友の深刻な怪我を見て、深く傷ついた」と胸中を告白。そして、「でも、私は彼女がすぐに回復すると思ってる! 彼女は偉大なファイターだし、私が知る中で最も強い人間の1人。すぐにコートに戻ってきて最高の笑顔を見せてくれることを祈ってる」と想いをつづった。

 芝の祭典で女子ダブルスの優勝候補に起きた悲劇は、世界中に波紋を広げている。