プロ用カメラメーカーのRED、ホログラフィックディスプレイ搭載スマートフォン「Hydrogen One」発表
デジタルシネマ撮影にも使われるプロ用動画カメラ「RED One」などを手掛けるカメラメーカーREDが、「世界初のホログラフィックディスプレイ」搭載を謳うAndroidスマートフォン「Hydrogen One」を発表しました。

仕様の詳細は明らかにされていませんが、Androidを採用したフル機能のSIMフリースマートフォンとのこと。もっとも気になるホログラフィックディスプレイですが、こちらもその詳細は不明のままです。

製品説明によると、ディスプレイサイズは5.7インチで、通常の2D表示はもちろんのこと、ステレオ3D表示、VR、AR、MRをシームレスに切り替えられるとのこと。さらに、RED Hydorogen 4-View content(H4V)というものにも対応します。

このH4Vがホログラフィックディスプレイの肝になるようですが、具体的なことは不明のまま。REDのCEO Jim Jannard氏が、「ステレオ3D(2-View)に対してマルチビュー(4-View)」だとユーザーフォーラムに投稿していますが、やはりどういうことなのかはわかりません。これについては「見てもらうまでは上手く表現する方法がない」とのことです。

フォーラムの書き込みでは、裸眼3D表示技術の1つであるレンチキュラー方式について、2D表示時に解像度が劣るなど、その欠点について言及。失敗して当然だと切って捨てており、Hydrogen Oneが採用するのはまったく別の技術となるようです。

3D表示のスマートフォンと言えば、Amazon Fire Phoneがありました。これは利用者の顔を検知、見る角度により映像を動かし3D表示効果を与える Dynamic Perspective (ダイナミック パースペクティブ) を採用していました。裸眼3D表示の技術は他にもニンテンドー3DSが採用するアクティブ視差バリア方式がありますが、The Vergeでは、Hydrogen Oneはこの2つの中間のような技術を採用するのではないかと予想しています。



▲Amazon Fire Phoneのダイナミックパースペクティブ。見る角度により中の絵を動かし立体感を出します。

Hydrogen Oneはすでに予約を受け付けており、アルミ筐体バージョンが$1195(約13万6000円)、チタンバージョンが$1595(約18万1000円)。2018年の第1四半期に出荷予定となっています。なお、初回出荷後は、ディスプレイ生産上の制限により、すべてのオーダーを納期通りに発送することは保証できず、この価格も守れる保証はないとのこと。

結局のところ明らかになっているのは、5.7インチディスプレイでUSB Type-Cを採用し、microSDをサポートする、ということだけ。これだけ見ると、新興メーカーの誇大妄想と捉えられても仕方がない気がしますが、最初に書いた通り、REDはプロ用動画カメラを扱う実績のある企業です。

先のユーザーフォーラム内でも「これまでREDは詐欺だ(不可能だ)と言われた製品を実際にリリースしてきた。REDの製品に不慣れな人には信じられないかもしれないが、コアなユーザーの期待を裏切らないことで、盲目的な信頼を得ている」と書いており、最初に少ない情報のリリースを出し、不可能と言われたことを覆すというのがREDの伝統スタイルになっているようです。

どんな製品なのかがよくわからないのですが、今回も不可能を可能にするのか、やっぱり駄目だったということになるのか、期待して続報を待ちたいと思います。