上野風月堂店舗(左:明治期の店舗、右:現在の店舗)。

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 上野風月堂といえば「ゴーフル」に代表される菓子製造の老舗。創業は1747年で、江戸時代から受け継がれ長崎カステラとは異なる味わいの「東京カステラ」、レーズンケーキなど、日本の菓子文化の一翼を担っている。

 上野にある本店2階にはハヤシソースとカレーソースの2種類が楽しめる「ビーフライス」など洋食メニューが中心のパーラーがあり、上野での狢膺佑離薀鵐繊▲妊ナースポット瓩箸靴董△海舛蕕盧強い人気だ。

 その本店がリニューアルのため16日から11月まで一時休業するという。リニューアルといっても単なる内装の模様替えではなく、上野風月堂という伝統企業の爐△衒瓩泙琶僂┐茲Δ箸い試みだ。

 一般的に伝統企業は、その伝統を守り続けることが最大の使命となるが、それだけでは若い世代の「古くさい」「高い」というネガティブな印象をぬぐえないのも事実。このため、「守りながら変える」という難しい戦略が必要となる。

 上野風月堂も「変化を楽しみ、文化を作る」ことを目指し、リニューアルでは、単なる対面販売だけだった1階の売店を「体験型ショップ」に変え、これまでにない新感覚のゴーフルやその場で焼き上げたカステラを買って、食べられるようなスポットにするという。2階のパーラーも「上野の落ち着いた雰囲気と文化の香りを楽しめる上質な空間」(同社)とし、メニューが見直される予定。

 リニューアル前の最終営業日となる7月15日には、昭和中期から発売されたレトロな復刻缶と現行缶をセットにしたゴーフルを100セット限定販売。パーラーでは、同時期に人気だったメニュー「仔牛のカツレツ チーズ風味」が10食限定で提供される。価格はいずれも2,160円(税込み)。

 270年の伝統を誇る店が4カ月後にどう生まれ変わるか注目を集めそうだ。