新シーズンはリーガ・エスパニョーラ2連覇ならびにチャンピオンズリーグ(CL)3連覇に挑むレアル・マドリードが、懸案事項であった左サイドバックの入れ替えに成功した。同クラブは、現地5日にはポルトガル代表DFコエントランがスポルティングに1年間のローンで移籍することを、翌6日にはアトレティコ・マドリードからU‐20フランス代表DFテオを6年契約で獲得したことを相次ぎ発表した。

現在29歳のコエントランは、2011年夏にベンフィカからR・マドリードに加入したものの、同い年のブラジル代表DFマルセロの牙城を崩せず、シーズンを追う毎に出場機会が減少。一昨シーズンはモナコにローン移籍し、昨シーズンは公式戦の出場がわずか6試合にとどまった。スポルティングへのローン移籍により、7シーズン振りに母国に復帰するコエントランだが、R・マドリードとの契約は2019年6月末で切れるため、移籍金が発生する来年夏のマーケットで退団する可能性が高いと見られている。

一方、現在19歳のテオは、2008年にA・マドリードに入団して以来、カンテラ(下部組織)の各カテゴリーを駆け上がり、一昨シーズンにはBチームに昇格。昨シーズンはローンによりアラベスでプレーし、トップリーグでも通用することを証明した。

R・マドリードはテオとは相思相愛の関係にあったものの、A・マドリードには放出の意思がないうえ、両クラブの間にはお互いの選手には手を出さないという紳士協定があるため、3者が移籍合意に達するのは難しいと見られていた。そういった背景があるため、テオに設定されている契約解除に必要な違約金の2400万ユーロ(約31億2000万円)を支払えば、A・マドリードに有無を言わせずに獲得できたR・マドリードだったが、クラブ間の関係悪化を避けるために2600万ユーロ(約33億8000万円)の移籍金で合意に達した模様だ。

これにより“禁断の移籍”に近い交渉をまとめることに成功したR・マドリード。高いポテンシャルを持つテオは、マルセロのバックアッパー、競争相手、後継者として、重要な存在になるだろう。

【関連リンク】
試合観戦を楽しむリーガ・エスパニョーラ16−17シーズン選手名鑑!!