李明哲氏の即時釈放を訴える人権団体のメンバーら=2017年6月4日台北で撮影

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(ブリュッセル 7日 中央社)欧州議会は6日、国家政権転覆容疑で中国大陸当局に拘束、逮捕された台湾の非政府組織(NGO)活動家、李明哲氏の即時釈放を中国大陸に求める声明を採択した。総統府の林鶴明報道官は同日、「国際社会による各種の協力に非常に感謝する」と謝意を表明した。

李氏は今年3月19日、マカオから広東省珠海に入って以降、連絡が取れなくなっており、同29日に中国大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)により、李氏の身柄の拘束が発表された。また、5月下旬には李氏が国家政権転覆容疑で中国大陸の国家安全当局に逮捕されたことも明らかになった。行方は現在でも分かっていない。李氏は長年、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じ、台湾の民主化の経験を中国大陸の知り合いなどに紹介していた。

林報道官は、李氏の件は中国大陸にとっては小さなことだが、台湾人にとっては間違いなく大問題であり、国際社会においても人権に絡む大問題だと言及。中国大陸当局に対し、文明的な方法で慎重に事件を処理し、李氏を安全に早期帰国させるよう改めて呼び掛けた。

欧州議会の声明ではこのほか、服役中に末期がんと診断され、遼寧省内の病院で治療を受けている中国大陸の民主活動家、劉暁波氏とその妻、劉霞氏について、中国大陸に対し即時釈放と両氏が望む場所での治療の許可を求めている。

(唐佩君/編集:名切千絵)