7日、韓国メディアによると、韓国国防部は5日に北朝鮮の人民武力省指揮所を攻撃する仮想映像を公開した。しかし、国防部が打撃目標とした場所は、実際は北朝鮮軍の指揮所ではなく、編み物をする工芸施設であったことが分かり、物議を醸している。写真は北朝鮮。

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2017年7月7日、韓国・MBCによると、韓国国防部は5日に北朝鮮の人民武力省指揮所を攻撃し、平壌が燃える仮想映像を公開した。しかし、国防部が打撃目標とした場所は、実際は北朝鮮軍の指揮所ではなく、編み物をする工芸施設であったことが分かり、物議を醸している。

北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射に強力な警告メッセージを示すため、韓国国防部はコンピューターグラフィックスを使った仮想映像を公開した。映像には平壌市の地図に記された北朝鮮軍指揮部の人民武力省指揮所を韓国軍がタウラス空対地巡航ミサイルで正確に攻撃する様子が映っている。大規模な報復攻撃により平壌の金日成(キム・イルソン)広場が炎に包まれるシーンも登場する。韓国国防部が人民武力省指揮所の位置まで公開したのは初めてのことだという。

しかし、MBCが調査したところ、国防部が打撃目標として示した場所は、実際は人民武力省指揮所ではなく、平壌の手芸研究所であることが明らかになった。同施設は平壌市普通江区域にある105階建ての柳京ホテルの前にある工芸・美術創作機関で、主に刺繍と編み物の技術を磨く場所だという。

実際、人民武力省指揮所など北朝鮮の指揮部庁舎は北西に2.6キロ離れた場所に位置している。

これについて、韓国国家戦略研究院のキム・デヨン編集委員は「北朝鮮の核開発に強力な警告を与えるためなら、正確な情報を通じて北朝鮮に確実で力強いメッセージを伝えなければならない」と指摘した。

これに対し、国防部は「ICBMを発射した北朝鮮に強力な警告を与えるための映像であり、正確な位置などは気にしなかった」と説明した。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「韓国国防部のレベルの低さにあきれる」「ああ、恥ずかしい」「そんな調子で戦争なんてできるの?情けない」「なぜ高価な輸入ミサイルを使って編み物を習う罪のない女性たちを殺す?北朝鮮に住んでいるという理由だけで全員殺すのか?」「北朝鮮が映像を見たら、腹を抱えて笑うだろう」など国防部に対する批判的な声が数多く寄せられている。

また、「こんな国防部に国の安保を任せていると考えるとぞっとする」と不安がる声や、「今すぐに国防部を改革しなければならない」と主張する声、「韓国のすることなんてそんなもんでしょ」と納得する声もみられた。

そのほか「地下にバンカーがあるんだよね?」「北朝鮮の首脳らは編み物をしながら戦略会議をしているんだよ」「関係者はお笑い事務所に転職することをお勧めする」など皮肉を込めたコメントもみられた。(翻訳・編集/堂本)