様々な作品を多くの人に見てもらうためにある街中のギャラリー。作品にとって舞台とも言える美しい空間を作り出してくれる、個性的で素敵なギャラリーを紹介する。

日本の写真に受け継がれるDNAを世界へ伝える

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中野駅から裏道を歩いて12分。静かな住宅街に佇む一軒家が「ギャラリー冬青」だ。アクセス抜群とは言い切れないが、ここでしか見られない魅力ある写真作品を展示しているギャラリーである。

冬青社はギャラリー運営の他に、写真集の発行、ポートフォリオ・レビューを主催している。ポートフォリオ・レビューでは、オランダで写真を教えるバス・ウィルダー教授と共に代表である高橋国博氏がレビューを行ない、優秀な作家をブレダフォトインターナショナルフォトフェスティバルへと紹介している。

オランダへの作家紹介でも、ギャラリーに作品を買いに来る海外のコレクターに対しても、高橋氏の考えは一貫している。「日本写真のDNAを伝える」ということだ。欧米の物差しではなく、日本独自の写真文化を海外へ伝えるための宣教師だと自身について語る。

「海外のコレクターには、『有名な作品だから買う』ではなく作品を愛してほしいと思っています。作家自身にもできる限り会ってもらいます。人格・哲学・思想を作品と共に持ち返り、それを広めてほしい」(高橋氏・談)。

また、高橋氏の作る写真集も多くの作家から支持を集めている。用紙とインクに拘り、テストを何度も行ない生み出された写真集は、作家自身のプリントよりも美しいという。

高橋氏はその写真集を「芸術の花束」と呼ぶ。写真に対して真摯なその眼差しが、日本の写真を世界へと繋いでいく。

特長・利用方法

ギャラリーの特徴:2005年に開設された、写真専門のコマーシャル・ギャラリー
展示作品のジャンル:写真によるアート作品
スペース:床面積=132m² 天井高=237.5mm 展示壁面積=27.3m²
料金:無(企画展のみ)
会期:1ヵ月
持ち込み:受付可(メールでも電話でも申込可能だが、実際に会う前に必ず電話で話す)
アーティストの発掘方法:持ち込み、推薦、レビューなど。それ以外にも高橋氏自身で写真展に足を運ぶこともある。
プリント販売:
DM・リリース配信:
客層:幅広い年代の写真に興味の有る人

ギャラリー冬青
住所:中野区中央5-18-20
最寄り駅:JR・東京メトロ東西線中野駅より徒歩12分 東京メトロ丸ノ内線新中野駅より徒歩6分
TEL:03-3380-7123
開廊時間:11:00〜19:00
休廊日:日曜日・月曜日・祝日
URL: www.tosei-sha.jp/


※この記事はコマーシャル・フォト2017年2月号から転載しています。