水戸ホーリーホックのFW前田大然【写真:Getty Images】

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パンチ力のある左サイドアタッカー

 J2でのプレーを経て、J1の舞台で輝く選手は決して珍しくない。なかには日本代表に選出されたり、海外クラブへステップアップを遂げる選手たちもいる。彼らに続くのは誰だろうか。英国人ジャーナリストのショーン・キャロル氏が、J1で見てみたいJ2所属選手10人をピックアップした。(選定:ショーン・キャロル/構成:中山佑輔)

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安在和樹(あんざい・かずき/東京ヴェルディ)
1994年8月7日生まれ

 彼はすごく積極的な選手で、DFじゃないみたいなDF(笑)。常に前を向いていて、クロスもロングシュートも相手にとっては脅威になる。

 リオ五輪メンバーの候補だったと思うけど、結局選ばれなかった。でも今年はロティーナがヴェルディの監督になって、すごく良いプレーをしているね。

U-20W杯にも出場。1年目ながら湘南でレギュラークラス

杉岡大暉(すぎおか・だいき/湘南ベルマーレ)
1998年9月8日生まれ

 U-20W杯に出てたけど、それより湘南でのパフォーマンスが印象的。彼は若いけどすごく自信を持っていて、常に冷静にプレーできているね。ポジションはCBでも左WBでも、どこでも安定してる。4バックのチームにいっても問題ないんじゃないかな。CBも左SBもできるからね。たぶん左WGでも問題ないと思う(笑)。

 者監督は選手がいろんなポジションでプレーできることを求めていると思うから、杉岡はこれからどんどんうまくなると思う。すごく期待してます。

徳島のサイドプレーヤー。チャンスメイクに魅力

広瀬陸斗(ひろせ・りくと/徳島ヴォルディス)
1995年9月23日生まれ

 僕は広瀬も大好き。最近は怪我をしているけど、ラストパスの精度が非常に高くて、アシストやチャンスメークが結構ある。ちょっと酒井宏樹みたい。

 彼は自分で突破できるし、突破したいという姿勢があるね。ペナルティーエリアの近くでボールをもらえばチャンスを作れる。自信を持ってプレーしていて、最後まで全力を出してクロスを上げられるタイプ。そしてクロスを上げるときに、ちゃんとチームメイトの立ち位置を確認できるのもいいね。

ゲームの流れを読める山口のMF

三幸秀稔(みゆき・ひでとし/レノファ山口)
1993年5月23日生まれ

 彼は賢い選手。ゲームの流れが良く読める。たまに攻撃的なポジションに入るけど、ベストなのは守備的なMFかな。

 守備のときも攻撃のときもポジショニングのセンスがあるからインターセプトもよくするし、攻めるときにはチャンスメイクやゴールも奪える。彼がいないときはチームに穴があったね。プレーは柏木に似てるかな。

横浜FCのキャプテン。攻守をコントロールできるMF

佐藤謙介(さとう・けんすけ/横浜FC)
1989年1月19日生まれ

 今年からキャプテンになったね。彼は本当の「ボックストゥボックス」MF。日本だとあまりいないタイプかな。広島の青山とか鹿島のレオ・シルバとか? でもレオは日本人じゃないね。残念だけど(笑)。

 佐藤は横浜FCの攻守をうまくコントロールしてるすごく冷静な選手。守備のときには全然パニックにならないし、攻撃のときも常に正しい判断ができる。この1年で本当に成長してきたと思う。彼は“オレオレ”じゃなくて、ボールを奪ったら技術のあるチームメイトに出すタイプだね。

元スペインU-21代表。足もとの技術は抜群

シシーニョ(FC岐阜)
1986年4月22日生まれ

 彼は本当に面白い選手。足もとは上手過ぎるね(笑)。小さいけど狭いところでボールキープできるし、本当に勇気がある。球際では絶対負けたくないという姿を見せるね。最近は偽9番をやっているけど、ベストポジションはセントラルMFかなと思う。

今季出場機会が増加。風間名古屋、期待の若手

杉森考起(すぎもり・こうき/名古屋グランパス)
1997年4月5日生まれ

 風間監督になってから出場機会が増えたね。風間監督っぽい選手。寿人や玉田がケガやコンディション不良でチャンスがもらえて、良いパフォーマンスを見せたからレギュラーになれたみたい。

 ボールコントロールがうまくてパスセンスもある。パスを出すのもシュートを打つのもタイミングがいいね。ちょっと川崎の小林悠っぽい感じもあって、点を取るセンスもありそう。怪我がないよう祈ってます。

時間とスペースをうまく使える千葉の攻撃的MF

町田也真人(まちだ・やまと/ジェフユナイテッド千葉)
1989年12月19日生まれ

 町田は少しスコールズみたいな選手だと思う。動きが本当に賢くて、時間とスペースをうまく使える。ラストパスもうまいね。チームメイトの考え方とか動きをよく理解してる。チームメイトはそういう選手が好きね。

 2010年のスペイン代表もそうだったけど、体が小さくても常に動いていて相手が全然つかまえられない感じかな。指宿やラリベイが入ってから町田の役割は少し変わって、今は点を取るというよりもCFや清武、船山のチャンスを作ることが多くなってるね。

本当にアグレッシブ。大好きな選手

前田大然(まえだ・だいぜん/水戸ホーリーホック)
1997年10月20日生まれ

 僕は前田が大好き! この前は注目のU-23選手のリストにも挙げたね。彼は本当にアグレッシブな選手。髪型もアグレッシブね(笑)。すごくルーニーみたいなストライカーで、常にプレッシングして、相手のDFは90分間全然リラックスできない。

 そしてボールをもらった瞬間から「俺が点を取りたい」という姿勢をとっている。イングランドのサポーターは彼のプレースタイルがすごく好きなんじゃないかなと思うね。

日本人選手が見習うべき自信満々の選手

イバ(横浜FC)
1985年5月21日生まれ

 ヘディングが特徴だけど、いろんなことができるね。もともとフットサル選手だし足技もある。そして何より自信満々だね。イバはJ1でも絶対2ケタ取れるね。

 東京V戦の後、誰かが「今年は2年目だから相手もプレースタイルに慣れてきたのでは?」と聞かれてたんだけど、「全然気にしてません。俺のプレースタイルがわかるかわからないかでは変わらない。チャンスがあったら決めます」って言ってた。日本人選手にもそういう自信があったら良いね。

 イバと前田大然が2トップ組んでたら怖いね。あのパワーありすぎの2人がコンビ組んだらどう止めればいいんだろう。もうモウリーニョスタイルみたいにバスを置くしかないね(笑)。

text by ショーン・キャロル