トミックに1万5000ドルの罰金、ラケットスポンサーも失うことに [ウィンブルドン]

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 木曜日、バーナード・トミック(オーストラリア)は「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月3〜16日)で1万5000ドルの罰金を科せられ、さらにラケット・スポンサーに契約を打ち切られた。そしてそれは、彼が1回戦負けした試合でやったことゆえではなく、試合後の記者会見で言ったことのためだった。

 24歳のトミックがミーシャ・ズベレフ(ドイツ)に6-4 6-3 6-4で敗れ、「コート上で少しうんざりしていた」フィーリングについてメディアに話した2日後、スポーツマンらしからぬ振る舞いに対して処罰が発表された。

 トミックは火曜日に、自分が今年、ツアーで戦うためのモティベーションを見つけられないと言い、ズベレフに対してメディカル・タイムアウトを頼んだときは、故障のためというより、相手の「勢いを削ごうとするために」やったのだと認めてもいた。

 ラケット・メーカーのヘッドは木曜日にツイッターを通し、「我々は、ウィンブルドンで我が社がスポンサーしているアスリートのひとり、バーナード・トミックによってなされた発言に、非常にがっかりしている。彼の意見は、我々のテニスに対する姿勢、我々の情熱、プロフェッショナリズム、競技への敬意をまったく反映していない」という声明を発した。

 この声明はこのように締めくくられていた。「したがって我々はバーナード・トミックとの協力体制を中止することに決めた」。

 この罰金はトミックの稼いだ賞金の3分の1以上に上る。ウィンブルドンで1回戦負けしたものの賞金は今年、3万5000ポンド(約4万5000ドル)なのだ。

 トミックは2011年のウィンブルドン準々決勝で、最終的に優勝者となったノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れて以来、グランドスラム大会で準々決勝に至っていない。その年、18歳だったトミックはボリス・ベッカー(ドイツ)が優勝した1986年以来、もっとも若いウィンブルドン準々決勝進出者となっていた。

 グランドスラム大会優勝歴12回で、やはりヘッドをスポンサーに持つジョコビッチは、先の発言ゆえにトミックとの関係を切るというヘッド社の決断について尋ねられ、こう答えた。

「我々は皆、カッとしたり興奮したりしているときに、誰かや何かの定義上、適切ではないかもしれないことを言ってしまうことがある」とジョコビッチ。「しかし、ヘッドがなぜそのような反応をしたかは、ある意味で理解できることだ。なぜってそれは、ここ6、7年プレーしてきた中でもっとも才能ある選手のひとりから、特にオーストラリアの多くの子供たちにとってヒーローだった...ヒーローである選手から送られるものとして、正しいメッセージではない」。

 トミックは、2016年に世界ランキングで17位にまで上ったが、今年のウィンブルドンには59位の選手として臨むことになった。

「トロフィを掲げたり、いいプレーをするということでは、もはや満足感を得ることはできないと感じている」と、その火曜日にトミックはコメントした。

「そこには何もないんだ。僕は全米オープンの4回戦に進もうが、1回戦で負けようが、どっちでもまったくかまわない。僕にとってはすべてが同じことだ。僕はここからさらに10年間プレーする。そしてキャリアのあとには、ふたたび働かなくても済むのだと知っているんだ」

 また、ウィンブルドンでのスポーツマンらしかぬ行為のために、やはりかなりの金を失ったもうひとりの選手は、ダニール・メドベデフ(ロシア)だ。彼は、水曜日の2回戦に敗れたあと、コインを主審の椅子の下あたりに投げた。そして彼はその後、1万4500ドルにもおよぶ、3種の罰金を科されたのである。内訳は、試合中のコード・バイオレーション(規約違反行為)警告のせいで4000ドル、その後のポイント・ペナルティで3000ドル、そして試合後にコインを投げた行為のための7500ドルだった。

 世界49位のメドベデフは試合後の記者会見の間、主審のマリアナ・アルベスがえこ贔屓していた、と暗にほのめかそうとしてコインを投げたのではない、と主張しつつ、繰り返し謝罪の言葉を述べていた。

「僕はただすごくがっかりし、(そのせいで)ばかげたことをしてしまったんだ」とメドベデフは言った。彼は月曜日の1回戦で、グランドスラム優勝歴3回のスタン・ワウリンカ(スイス)を倒し、そのときには今とまったく違うヘッドラインを飾っていた。

 ルベン・ビーママンズ(ベルギー)に4-6 2-6 6-3 6-2 3-6で敗れたとき、メドベデフは対戦相手、そして主審のアルベスと握手をした。しかし彼はそのすぐあと、自分のバッグから財布を取り出しコインをつかむと、主審の座るチェアの下に投げたのである。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ウィンブルドン」1回戦に敗れたあと、モティベーションの低下を口にしていたバーナード・トミック(オーストラリア)(写真◎Getty Images)
Photo: LONDON, ENGLAND - JULY 04: Bernard Tomic of Australia plays a forehand during the Gentlemen's Singles first round match against Mischa Zverev of Germany on day two of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at the All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 4, 2017 in London, England. (Photo by David Ramos/Getty Images)