By Hamza Butt

長年にわたってiPhoneやiPad向けにチップの提供を行ってきたQualcommですが、2017年に両者の関係は完全に破綻してしまったようで、お互いがお互いを相手取った訴訟をアメリカや韓国、中国などで行っています。そんな中、Qualcommがアメリカ政府に対し、自社の特許を侵害するiPhoneの輸入停止を求めていることが明らかになりました。

Qualcomm Files Patent Infringement Complaints Against Apple with International Trade Commission and Federal Court | Qualcomm

https://www.qualcomm.com/news/releases/2017/07/06/qualcomm-files-patent-infringement-complaints-against-apple-international



Qualcomm is trying to ban iPhones from being sold in the US - The Verge

https://www.theverge.com/2017/7/6/15930928/qualcomm-requests-iphone-import-ban

Qualcomm lashes back at Apple, seeking import ban on iPhones that allegedly violate key patents | TechCrunch

https://techcrunch.com/2017/07/06/qualcomm-lashes-back-at-apple-seeking-import-ban-on-iphones-that-violate-key-patents/

Qualcommは、AppleがiPhoneのバッテリー寿命を延ばすために同社の特許6つを侵害していると主張しています。Qualcommが侵害されていると主張している特許は、「US8698558 B2」「US8633936 B2」「US9608675」「US8838949 B2」「US9535490 B2」「US8487658 B2」の6つ。



Qualcommによる訴状は既にアメリカ国際貿易委員会とカリフォルニア南部地区連邦裁判所に提出されており、その中で、特許を侵害するiPhoneやその他のデジタルデバイスのアメリカへの輸入を禁止する制限排除命令(LEO)を発行することを求めています。Qualcommは、Qualcomm製のモデム以外を搭載したiPhoneに対してLEOを求めており、さらに、既にアメリカ国内に輸入されている特許を侵害する端末に関しては、販売を延期し、アメリカ国内での販売・広告・倉庫保管に至るまで禁じることを求めている模様。

Qualcommの法律顧問を務めるドン・ローゼンバーグ氏は、「Qualcommの発明はすべてのiPhoneのコアテクノロジーとなっており、モデム技術や携帯電話規格という域をはるかに越えています」「Appleは支払いを拒否しながらも、Qualcommの技術を使用し続けています」と語っています。

AppleとQualcommによる泥沼の訴訟合戦は、2017年始めに連邦取引委員会がQualcommを相手にスマートフォンモデムの販売に関する反競争的な行為を訴えた所から始まっています。その後、AppleはすぐにQualcommに対して未払いの金の支払いを求める訴訟を起こしました。

AppleがQualcommに1200億円の支払いを求めて提訴、Qualcommは「根拠なし」と反論 - GIGAZINE



AppleはQualcommが特許とスマートフォン向けモデムのマーケットリーダーとしての地位を使って不当に高いライセンス料を請求していると主張。QualcommはLTEモデムの主要サプライヤーであり、スマートフォンメーカーが健全な環境で製品を開発できるようにするためにも「合理的なライセンス料が設定されるべきである」と、海外ニュースメディアのThe Vergeも主張しています。

なお、Qualcommは2017年8月にアメリカ国際貿易委員会の調査が開始され、2018年にはiPhoneの輸入が禁じられるとみています。