日本で闘犬は取締対象

日本国内で飼うことのできない犬について、聞いたことがありますか?
現在日本では東京都、神奈川県、石川県、富山県、北海道の5自治体が『闘犬取締条例』により闘犬の飼育を禁止しています。犬種の特定はありません。(北海道では土佐犬に関してのみ許可制)
しかしイギリスは犬種を特定して禁止されています。
では法律上で禁止されているのは、どの犬種なのでしょうか。

禁止の犬種

危険犬種に関する法律

イギリスでは1991年に危険犬種法(Dangerous Dogs Act1991)が制定されており、現在4つの犬種が禁止されています。
これらの犬を飼育していて"危険な行動をしていない""苦情が無い"場合でも警察、もしくは地区の野犬捕獲員により没収されます。

禁止されている犬種

以下の4つの犬種はイギリス国内では売買、譲渡、繁殖が禁止されています。

ピットブルテリア Pit Bull Terrier

アメリカで改良された闘犬用の犬種。
ブルドッグのがっちりとした体格とテリアの性格である気の強さの両部分を受け継ぐように作られました。恐れを知らず飼育の難しい犬といわれてますが、性格は忠実で愛情深い犬です。

土佐犬 Japanese Tosa

闘犬用として作られた犬種。
飼い主には従順な性格だが警戒心や縄張り意識が強く、強い気質を持ちます。そのため初心者や高齢の方、女性にとって飼育は難しいといわれています。

ドゴ・アルヘンティーノ Dogo Argentino   

アルゼンチンの狩猟用・闘争用の犬種。
本来は闘犬として作りだされたが、後に粘り強さと嗅覚の鋭さを発揮し、ジャガーやイノシシなどの大きな獲物の狩猟犬とされました。性格は賢くて勇敢といわれています。

フィラ・ブラジレイロ Fila Braziliero

ブラジルのガードドッグ用の犬種。
「フィラ」とはポルトガル語で「確保する」という意味です。猟犬のほか脱走した奴隷の捕獲にも使われていたそうです。勇敢な性格で防衛本能が強く、飼い主に対し忠実でやさしいといわれています。

共通の理由

上記の4犬種は、イギリス以外でも多くの国で違法とされています。
これらの犬種は闘犬、狩猟、護衛など普通の家庭犬とは少し違った目的であり、そのため体系は大きく、筋肉質であり、力強いです。
犬が危険な行動をしていなくても、見た目から怖いなど印象を持つ人もいるでしょう。

海外のニュース

アメリカ-ワシントン州で飼い主に捨てられ、シェルターにいたアメリカン・ピット・ブル・テリア(名前アポロ)が警察犬に採用され、最近大きな話題になりました。
ピットブルの危険なイメージにより、長い間飼い主さんが見つからず殺分寸前だったところ、警察犬という素晴らしいチャンスを与えられたのです。アポロは賢くクラスの中でも1番に過程を終了し、とてもフレンドリーな性格だそうです。トレーナーは「アポロが必要としていたのはチャンスだった」といいます。
そして海外の警察です!警察の主催で”アポロに会える会”がスターバックスで開かれました。

管理の問題から闘犬による事故の報告が多いこともあり、『危険な犬種』という偏見の目で見られてしまう中、このように成功した話を聞くのは嬉しいことですね。

愛護団体、飼い主たちの主張

RSPCA(王立動物虐待防止協会)やケネルクラブ、League Against Cruel Sports(残酷スポーツ反対連盟)、そして多くの飼い主さんが以下を理由に『危険犬種の法律』を変えたいと願っています。

「犬の扱いや行動よりも犬種に焦点を当てすぎている」「闘犬=危険な犬とは限らない」「どんな犬でも間違った飼い主に飼われたのでは危険」「この法律だと他の犬種は本質的に安全だと言ってないか」「飼い主ではなく犬を責めるのはおかしい」「禁止な犬種を定めても犬の攻撃事故の問題解決にはならない」...

犬愛好家たちは適切なケアをすれば素晴らしいパートナーになれると信じているのです。

特例はあるのか

禁止の犬種であっても裁判により飼育が認められた場合、免除の証明書(IED)が与えられます。
飼い主は16歳以上であること、保険の加入、マイクロチップ、去勢、公共の場ではリードとマズルカバー必須など条件は付きますが飼育が許されます。

さいごに

イギリス国内でも危険犬種について様々な意見があります。
闘犬などの目的を持ってつくられた犬であっても、適切な飼育管理をしていれば違う結果になったのではないでしょうか。間違った飼い主が飼育することにより、問題が発生しても不思議ではありません。
犬を飼うということは、飼い主に大きな責任と管理力が求められます。飼うと決める前に犬の特徴や性格、そして環境や責任について考えることの重要性を改めて感じさせられます。