7月1日、世界三大ツールのひとつであるツール・ド・フランスが開幕した。

 

今年のレースはドイツのデュッセルドルフからスタートし、ベルギーを経て3日目からフランスへ。今大会初の山頂フィニッシュとなった7月5日の第5ステージでは、2015年のブエルタ・ア・エスパーニャ覇者であるファビオ・アル(イタリア)が記念すべきツール初勝利を飾った。そして、大会2連覇中のクリス・フルーム(イギリス)が早くも個人総合首位に立ち、黄色のリーダージャージ「マイヨ・ジョーヌ」に袖を通している。

 

そんな今年のツールに、日本人で唯一参戦しているのが新城幸也だ。昨年のリオデジャネイロ五輪にも出場した32歳は、実に7度目のツール出場。今大会はバーレーン・メリダの一員として戦っている。

 

バーレーン・メリダは今年創設された新チーム。その名のとおり、中東のバーレーンを本拠地とし、王族がチーム設立に関わったことから資金力も豊富だ。初年度から有力選手が多数加わっており、その代表格である2014年のツール・ド・フランス覇者ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)は先日のジロ・デ・イタリアで総合2位に入った。チームとして幸先の良いスタートを切ったといえるだろう。

 

今大会はそのニバリが欠場しており、スペイン国籍でバスク人のヨン・イサギレがエース。新城は経験豊富なベテランとして新しいチームを支える立場であり、そのなかで4年ぶりの敢闘賞に輝いた昨年のツールのように鋭い走りを期待したいところだ。日の丸仕様のサドルにも注目!

 

なお、チーム名の後半部分「メリダ」は台湾の自転車メーカーのこと。台湾は実は“自転車製造大国”で、最大手のジャイアント・マニュファクチャリング、それにつづくメリダ・インダストリーが国内だけでなく世界の2大メーカーだ。新城の前所属は「ランプレ・メリダ」というチームだが、同じくメリダのサポートを受けていただけでチームとしてはまったく別である(ランプレのほうは今年から「UAEチーム・エミレーツ」に)。