北朝鮮製のタバコ。クラベン(左)、727(中)、大同江(右)

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制裁措置に違反して北朝鮮にタバコのフィルターを大量に輸出していた業者が最近、韓国当局に摘発された。

韓国メディアによると、摘発されたのは、韓国・慶尚南道密陽市のフィルター製造会社の代表ら関係者と、中国の貿易ブローカーの計4人だ。

この4人は、2012年から5年にわたり、税関当局にタバコのフィルターを中国に輸出するとウソの申告をし、仁川港から大連港経由で北朝鮮の新義州(シニジュ)、南浦(ナンポ)港に輸出していたとして、南北交流協力法違反の容疑で書類送検された。

4人が北朝鮮に輸出していたタバコのフィルターの合計は2080トン、160億ウォン(約15億7000万円)分で、タバコ6億7600万箱分に相当する。海洋警察は、北朝鮮がこのフィルターを使って高級幹部向けのタバコや、偽タバコを製造、海外に輸出し、3000億ウォン(約297億7000万円)もの利益を得ていたと見ている。

この業者は、中国に何度も足を運び、金正恩党委員長が好むタバコの種類を調べるなどのマーケティング調査も行っていた。しかし、取引先の中国企業が北朝鮮に輸出しただけで、自分たちは何も知らないと容疑を否認している。

韓国政府は、2013年3月に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)が韓国軍の哨戒艦「天安」を撃沈した事件に対する報復として、北朝鮮産の物品の輸入を禁止する「5.24措置」を講じたが、密輸が後を絶たない。