少ない力でスイスイ漕げる“電アシ”がママたちのものだったのは昔のこと。いまや個性的なモデルが出揃い、日常の足として老若男女を問わず人気です。今回は、そのなかでも街乗りに最適な、小径タイプの人気モデルを5項目にわけ5点満点で評価。それぞれを格付けしました。

 

バッテリー性能だけでなくディテールにもこだわるべき

ここ最近、電アシは趣味性の強いモデルが登場するようになってきました。各社のラインナップを見ても、今年はよりその傾向が強く見られます。道路交通法や型式認定の縛りがある以上、電動アシストユニットだけでは差別化を図り難いからです。

 

購入の際、バッテリー含め電動アシストユニットのスペックばかりに注目しがちですが、デザインや取り回しの良さも吟味すべきとライターTRIJETさんは語ります。

 

「バッテリー容量を増やすことで走行可能距離を大きく延ばすメーカーが目立つなか、例えば、ベスビーやブリヂストンはスポーティなルックスで個性を発揮。一方で、Jコンセプトはギアを1段のみに絞って車体の軽量化を実現。コンパクト性にも配慮があり、都市生活にマッチしやすい一台です」

 

【最新トレンド01】

個性的なシルエットがユーザーの所有欲を刺激

電アシは一般的な自転車と比較して高額。ゆえに、実用性はもちろん、所有する満足感を満たしてくれる個性まで求められます。デザインにこだわったモデルが増加中です。

 

【最新トレンド02】

20インチのミニベロ仕様は車体の取り回しがイージー

海外ではミニベロと呼ばれ、気軽に扱え、さりげなくオシャレなイメージまで兼ね備えた小径車。保管スペースに対するアドバンテージも高く、特に都市生活では有利です。

 

【押さえるツボ01】

走行中は気にならないが駐輪場などで差が出る質量

電アシはモーターユニットやバッテリーの積載によって、どうしても質量が増えてしまいます。都市部の駐輪場では車体を持ち上げるケースもあるため要チェックです。

 

【押さえるツボ02】

バッテリーの容量増加で走行可能な距離がアップ

走行可能な距離が増えれば充電頻度は下がります。ゆえに、日常生活に電動アシスト車を用いる人にとってバッテリーの容量は利便性に直結。充電の容易さもポイントに。

 

【オススメモデルその1】

シャープなシルエットに扱いやすさを融合

SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:25.2V-12Ah●シフト段数:1段●全長×全幅×サドル最低地上高:1570×590×745mm●タイヤサイズ:20型●質量:18.2kg●走行可能距離約:50km(※1)●充電時間:約4.5時間

パナソニック
Jコンセプト
11万8800円

スタイリッシュなWストレートデザインを採用しながら、またぎやすさを犠牲にしないフレーム設計を採用。コンパクトな車体は市街地での取り回しも良好です。18.2kgという際立った軽さも、デイリーユースをサポートしてくれます。

軽さに貢献するアルミ製ハンドルバーにLEDスポーツバッテリーライトを装備。

 

クッション性に富んだスポーツワイドサドル。快適な乗り心地をキープします。

 

 

【評価】格付:S

デザイン:4、走行性能:4、実用性:4、気軽さ:4.5、コスパ:4

変速システムを割愛することで軽量な車体に

「ギアは1段のみに割り切って、車体の軽量化を実現。安定した走行性能を確保しています。シティユースに最適な構成です」(TRIJETさん)

 

 

【オススメモデル02】

オシャレにまとめた低床フレーム

SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー ●バッテリー容量:25.5V-12.3Ah ●シフト段数:内装3段 ●全長×全幅×サドル最低地上高:1570×580×670mm●タイヤサイズ:20型●質量:22.2kg●走行可能距離:49km(※1)●充電時間:約3.5時間

ヤマハ発動機
パス シオン ユー
12万960円

ブラウン色のアイテムを随所にちりばめるなど、フルサイズのシティ車とはひと味違ったオシャレなミニベロスタイルにコーディネート。乗降時に足を高く上げなくて済む低床フレームは、幅広い年齢層のユーザーにやさしい。

足着き性に優れた低床U型フレーム。パスシリーズのなかで最も低いサドル高です。

見やすい大型液晶ディスプレイが特徴。走行モードがわかりやすい点も◎

 

【評価】格付:A

デザイン:2、走行性能:3、実用性:4、気軽さ:4.5、コスパ:4

デイリーユースでストレスのないやさしい設計

「日常生活に寄り添った低床フレーム、スイッチ&ディスプレイが特徴。ユーザーフレンドリーな装備は電アシのパイオニアならでは」(TRIJETさん)

 

 

 

【オススメモデル03】

サイクリングの気分を高める個性派デザイン

SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー ●バッテリー容量:25.5V-12.3Ah ●シフト段数:内装3段 ●全長×全幅×サドル最低地上高:1580×520×765mm●タイヤサイズ:20型●質量:21.6kg●走行可能距離:51km(※1)●充電時間:約3.5時間

ブリヂストンサイクル
リアルストリームミニ
12万3984円

クロスバイクのテイストを追加したスポーティなフォルムが特徴。バッテリー容量を従来品から12.3Ahにアップし、走行可能な距離がさらに伸長。日常生活だけでなく、サイクリングのパートナーとしても最適なモデルへとアップグレードしました。

 

独自のフレーム形状が特徴。スタイリッシュなデザインとまたぎやすさを両立しています。

サドルには高級感を高めるレザー調の素材を採用。同系色のグリップとコーディネートしました。

 

【評価】格付:A

デザイン:3.5、走行性能:3、実用性:3、気軽さ:4、コスパ:4

マルチに楽しめるスタイリッシュなフレームが魅力的

「実用性を一切損なうことなくスポーツ性をアピールしたデザインのバランス感覚が絶妙。週末のサイクリングにも使いたくなります」(TRIJETさん)

 

 

【オススメモデル04】

電アシの利便性に趣味性を求めた異色の存在

SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー ●バッテリー容量:36V-10.5Ah ●シフト段数:外装7段●全長×全幅×サドル最低地上高:1540×595×805mm●タイヤサイズ:20型●質量:19.5kg●走行可能距離:60km(※1)●充電時間:約4.5時間

ベスビー
ピーエスエーワン
19万9800円

2014年にグッドデザイン賞ベスト100を受賞したPS1のエントリーグレードとしてリリースされた一台。従来の電動アシスト自転車の概念を覆すスタイリッシュなフォルムを受け継ぎつつ、カーボンフレームをアルミ化することでコストを抑えています。

 

サスペンションフォークが段差の乗り越え抵抗を軽減。ディスクブレーキもセットします。

 

エアスプリング式のリアサス。乗り手の体重や走るシーンに応じたセッティングが可能です。

 

【評価】格付:A

デザイン:5、走行性能:5、実用性:3、気軽さ:2、コスパ:3.5

電アシの可能性を広げるデザインと走り

「電アシの概念を塗り替えるデザインと、スポーツ車らしい出力特性が魅力。7段ギアと高性能サスペンションで走行性能もイイ」(TRIJETさん)

 

 

 

【オススメモデル05】

ノーパンクタイヤを装備した両輪駆動車 (※2)

SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:24V-6.6Ah●シフト段数:外装6段●全長×全幅×全高:1600×580×910mm●タイヤサイズ:20型●質量:23.2kg●走行可能距離:約24km(※1)●充電時間:3.5〜4.5時間

チャクル
イープルーマ
15万9840円

車体の重さが増えることでパンクのリスクが高まりますが、耐久性や耐摩耗性に優れたノーパンクタイヤによりデイリーユースでのストレスを解消。またモーターをフロントハブに備えた前輪駆動方式とすることで、安定した走行性能を誇ります。

 

パンクしないだけでなく、チューブ収納式タイヤと比べて軽量な点も特徴です。

 

 

前輪をモーターが、後輪をペダルで回すことで両輪駆動となり力強さが得られます。

 

【評価】格付:A

デザイン:3、走行性能:3.5、実用性:3.5、気軽さ:3.5、コスパ:5

個性を強調しつつコスパも高い新進気鋭の1台

次世代ノーパンクタイヤ、前輪駆動方式など特徴のある装備をセットしつつ購入しやすい価格を実現。ユニークなスタイルも◎。(TRIJETさん)

 

 

※1:標準パターンで計測される走行条件から導き出した、充電1回あたりの「パワー(強)モード」における走行時間に対する目安。充電1回あたりの走行距離は、車種によって異なります。また道路状況、走行モード、走り方、気温、車載重量などによって変わります。
※2:モーターによる前輪へのアシストが加わったときのみ、両輪駆動となります。

 

【チェック&解説してくれた人】

フリーライター・TRIJETさん

自転車専門誌にて車両インプレッション、製品レポート等の記事を担当。自らも複数台の小径車を所有する。