妊娠中のオーガズムで脳卒中を発症した女性(画像は『The Sun 2017年6月25日付「'ORGASM LEFT ME PARALYSED'Mum’s excruciating headache after sex led to a STROKE that left her wheelchair-bound」(SUNDAY MIRROR)』のスクリーンショット)

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普段から頭痛持ちで性行為の興奮に伴って頭が痛くなり、しかし少し経つと痛みは収まる…あなたはそんな経験がおありだろうか。このほど英メディア『The Sun』が妊娠中の強いオーガズムにより脳卒中を起こした女性の例を紹介し、人々の大きな関心を集めている。

その女性は英ウェスト・ミッドランズ州のスタウアブリッジに暮らすルシンダ・アレンさん(現在38歳)。アクシデントは5年前の妊娠6か月という安定期に起きた。夫との性行為でとても強いオーガズムを感じ取った後、なんと「脳卒中」を発症してしまったのだ。ルシンダさんを診断した医師によれば彼女の脳内出血は最初のものが最大で、CTスキャンの最中にもさらに4回続けて発生したとのこと。人工的な昏睡状態に置かれて開頭手術が行われたが、6日後に覚醒した彼女には残念ながら左半身に麻痺が残ってしまった。

実はルシンダさん、その前からずっと性行為のたびに頭痛に苦しんでいた。医師からも「オーガズムに従って頭痛が引き起こされるのが『性交時頭痛(Headache associated with sexual activity 略称:HSA)』。稀ですがそういう患者さんはいます」と説明されていた。脳内で深刻な異変が起きているにもかかわらず、彼女はその時も『いつものこと。少しすれば治る』と思ったそうだ。しかし頭痛は激しさを増すばかりで耐えられなくなった彼女は救急車を要請。会話もできなくなった状態で「Queen Elizabeth Hospital Birmingham」に搬送された。

それでも幸いなことに妊娠は継続となり、3か月の入院と2日の自宅滞在を経て再び病院へ。2012年11月19日に帝王切開手術で娘のマリー・アリスちゃん(Marri-Alice)が誕生した。ルシンダさんは「長い昏睡の後にふと目を覚ますなんて映画のようですが、現実はそんなドラマチックなものではありません。脳卒中から生き延びたと説明されても理解できず、顔の表情はさえないながら戻ってきたものの麻痺して自由にならない体に混乱し、自殺すら考えたこともあります。ほかのママたちのように娘と公園で思い切り遊んであげたいのに…」と話す。それでもマリー・アリスちゃんはすくすくと成長。すでに4歳となり、辛い車イス生活が続くルシンダさんのためにも夫のトニーさんは家事に育児によく頑張ってくれるそうだ。

ルシンダさんの担当医である脳神経外科医のアレッサンドロ・パラッツォ博士は、この夫婦について「妊娠中に脳卒中ということも極めて稀ですし、再発を恐れて愛ある性生活を諦める必要はありません。こんなことはまず二度と起きないでしょう」と断言する。しかし「私はキャリア、娘の下に生まれてきたかもしれないきょうだい、将来の人生計画など思い描いていたことのほとんどを失ってしまったのです」と悲しそうに話すルシンダさん。彼女と同じように性行為によって頭痛を発症する人は一度かかりつけ医に相談するように、また頭痛が治らず病状がどんどん悪化するような時にはくも膜下出血をはじめとする脳卒中や動脈解離などを疑ってすぐに受診するようにと助言している。

画像は『The Sun 2017年6月25日付「'ORGASM LEFT ME PARALYSED'Mum’s excruciating headache after sex led to a STROKE that left her wheelchair-bound」(SUNDAY MIRROR)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)