・男性の前だけ「頼りない女」を演じる
・陰口や噂話など、他人を貶める話が好き
・裏表がある

これらはいわゆる「これだから女は…」と言われるような、女性のネガティブなイメージ。精神科医師の水島広子さん著『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)では、こうした嫌な部分を持つ人物をあえて「女」と表現し、接し方を伝授してくれています。

この記事では、そんな女性の困った特徴をピックアップ。知らぬ間にこんな「女」になっていませんか?

他人の足を
引っ張る「女」

自分自身が女性であるがゆえに何かを我慢してきた人は、その被害者意識から、我慢をしていない女性を「許せない」と感じることが少なくありません(もちろん応援に回る人もいます)。

社会的に活躍している女性に対して「子どもも産んでいないくせに」などとよく言われることがありますが、その非難が単に「子育ての経験がないことによる無知や親としての人間的成長がないこと」に止まるのではなく、人格攻撃のようになってしまうことが多いのは「子どもを育てるために、自分の可能性を犠牲にした」という思いがまだ成仏されていないからとも言えます。

男性に「子育て経験もないくせに」などという非難が向けられることはあまりないですよね。許せないと感じる人は、子どもを育てるときに夫婦で分かち合うのではなく、未だに「子どもは女性が育てるべき」という感覚が強い人が多いのです。

一般的に自分が「べき」で縛られている人は、他人のことも「べき」で縛りたがるものです。「子どもの面倒は母親が見るべき」に縛られている人は、他の女性にもそれを求めます。ですから「他の人はどうあれ、自分はどうしても子どもを育てたい」と強く望んだわけではなく、常識的な「べき」から行動している人は、自由に生きている人を見たときに「そんなふうに生きるべきではない」と感じるのです。

これは「よくあんなことができるわね」という具合に「ちょっとした意地悪」に繋がります。もちろんトーンは正論風で「私が我慢したのにあなたは我慢しなくてずるい」とストレートに語られることはありません。

大概が「昔の女性には考えられなかったことね」「今どきの女性は自由でいいわね」などと嫌味を言う特徴があります。

女らしさを
求められることによって
作られる「女」

女性はいろいろな場面で「女らしさ」を要求されます。その重要なもののひとつが「細やかさ」です。簡単に言えば、相手の顔色をよく読むということ。顔色がよく読めると「気が利く。さすが女の子」と褒められることになります。しかし、こんなことばかりに目を向けていると「それが誰の領域の問題なのか」ということが分からなくなってしまいます。

人間には、本人しか分からない事情があります。持って生まれたもの、育った環境、今まで経験したこと…本当のことを知っているのは本人だけです。その、本人にしか分からない「領域」の中で、私たちはいろいろなことを判断しているのです。

相手の顔色をよく読めるということは、つまり「相手の領域」に立ち入って付箋しているということ。たまたま相手に喜ばれることもあるでしょうが、その基本構造は相手に対する「領域侵害」です。

女性には「母親病」とも言えるような特徴があります。

それは「あなたのことは私が一番よく分かっている」という態度のこと。しかしそれが相手との認識とズレれば「トンチンカンなことの押しつけ」になりますし、仮に本人と合致したものがあるとしても「余計なお世話」と感じられることもあります。

察してもらうのが
当たり前の「女」

他人の「領域」を平気で侵害する人は、そもそも「領域」という感覚が気薄ですから、他人にも同じようなことを求めます。自分が表現しなくても「私の気持ちを分かっているはずなのに」という不満がムクムクと生まれ、腹が立ってくるのです。

一般に男性は「どれほど努力を認められたか」で相手からの愛を判断しようとしますが、女性は「どれほど自分という存在を気にかけてもらえたか」で愛を査定する傾向にあります。

ですから「言わなくても察してもらえる」ことは女性にとって重要なことです。機嫌の悪そうな顔をしていれば「何かあったのかな」と気にかけてもらえるのがひとつの愛の形…。つまり「自分の領域」の中のことにどれだけ気を配ってもらえるかを期待しているのです。

しかし本来「自分の領域」の中のことが分かるのは自分だけです。それを相手がうまく読まないからといって、不満に思っているようでは、人間関係の質が落ちてしまいます。

じつは、陰口もここから派生してくることがあります。

それは、自分の顔色を相手がうまく読めなかったときに「常識的には分かるわよねぇ」という類の陰口のことです。もちろん、本当に言いたいことは「自分の気持ちを分かってもらえず、それを踏みにじるような行為をされて傷ついた」ということ。

しかしストレートに伝えることは、拒絶されるリスクがあるので「女」がストレートに要望を伝えることは滅多にありません。察してもらおうとして、思う結果が得られないと陰口をする、という構造に陥ってしまうのです。

『女子の人間関係』著:水島広子(サンクチュアリ出版)

対人人間関係療法専門クリニックに勤める著者が、精神科医の観点から「嫌われやすい女性とのうまい関わり合い方」を紹介。そもそもどんな女性が敬遠されるのか、どのようにすれば関係を壊さずに対処できるのかなどをまとめた、人間関係に悩む女性が読むべき一冊。