体を老化させる物質に活性酸素があります。活性酸素を減らすには、抗酸化力が高い成分を摂取するのがおすすめです。ビタミンCやビタミンEがありますが、これらよりはるかに高い抗酸化力をもつとして、現在注目されているのがPQQ(ピロロキノリンキノン)なんです。

PQQの驚くべき抗酸化力

PQQ(ピロロキノリンキノン)という名前はあまり聞きなれないかもしれません。PQQは正式にはビタミンではないけれど、ビタミンと機能が似ている「ビタミン様物質」に分類されます。よく知られているコエンザイムQ10もビタミン様物質であり、PQQとよく似た働きをします。しかしPQQの抗酸化力はコエンザイムQ10よりも強く、体内の活性酸素を除去する力も強いのです。PQQの重要な働きといえば、ミトコンドリアの活性酸素を減らすこと。ミトコンドリアは一つの細胞に2000個ほど存在し、生命活動に必要なエネルギーを作り出しています。

良質なミトコンドリアは質の良いエネルギーを作ります。しかし加齢や生活習慣の悪影響によりミトコンドリアが弱ってしまうと、効率良くエネルギー産出されないばかりか、多くの活性酸素を一緒に作ってしまいます。PQQはミトコンドリアに直接働きかけて活性酸素を取り除き、ミトコンドリアを活性化させるのです。

PQQは脳機能を向上させ、美肌にも効果あり

PQQの働きには目を見張るものがあり、特に脳機能を改善させることに期待が寄せられています。人間は老いていくと脳機能が低下していき、物忘れが多くなったり、考える力が衰えていきます。こうした脳機能の低下を防ぎ、機能を向上させるのに、PQQが大きな役割を果たします。PQQはミトコンドリアを元気にするだけでなく、神経成長因子(神経細胞を成長させ増殖させる)も活性化させることができるのです。

マウスや人を対象とした実験が行われ、PQQを摂取することで脳の短期記憶力や情報処理力を向上させることが明らかになっています。そしてPQQの機能は脳だけにとどまりません。血圧や血糖値、脂肪、尿酸値などを正常な状態に近づける作用があるほか、肌の新陳代謝を良くする効果もあります。今ではPQQは美肌成分として、化粧品にも使用されています。

PQQは比較的簡単に食品から摂れる

PQQはビタミン類と同じく、体内で合成できないため、食品から摂取する必要があります。ぜひ積極的に摂取したいPQQですが、食品から簡単に摂ることができます。パセリやほうれん草、ピーマン、キウイ、他にも緑茶やウーロン茶などに含まれています。納豆や豆腐などの発酵食品もPQQを摂取するのにおすすめの食品です。PQQへの関心が高いアメリカでは、PQQがサプリメントとして販売されているほどです。

日本ではサプリメントとして販売されていませんが、PQQは比較的簡単に、食品から摂ることができるのが嬉しい点だと言えるでしょう。PQQを日常的に摂取して体の活性酸素を撃退し、脳や体の老化を防ぎましょう。


writer:Akina