サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「バーディーイーグル軽視禁物!」

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 今週は福島で「七夕賞」が行われる。一昨年100万円馬券が飛び出すなど、過去5年全てで2桁人気馬が馬券に絡んでいるハンデ戦。一方、中京の「プロキオンS」は、比較的堅めの傾向。今週は両極端の重賞レースだ。

 中央場所は今週、福島で行われる七夕賞がメイン。関西でのそれは中京のプロキオンSだ。

 今年で53回目を迎える七夕賞はハンデ戦。翌週に同じ条件(ハンデ戦、芝2000メートル)の函館記念が控えているだけに頭数は意外とそろわないが、それでもクセ者が少なくなく、顔ぶれは悪くない。

 実績、力量からすれば、ゼーヴィント、マイネルフロスト、マルターズアポジーということになるが、ゼーヴィントとマルターズアポジーは放牧休養明け。マイネルフロストもムラッ気が抜けたとは思えず、いずれも全幅の信頼はできまい。むろん、ハンデも課せられるとあっては、能力は高くても頭(連軸)からとは言えないだろう。

 前述3頭以外となると、スズカデヴィアス、フェルメッツァ、マウントロブソンが有力候補に名を連ねることになるが、スズカデヴィアス以外は休み明け。しっかり乗り込んで「息はできて臨戦態勢は整っている」と厩舎関係者は言うが、簡単には飛びつけない。

 ということでハンデ戦でもあり、一筋縄で決まるとは思いにくいのである。

 では、データをひもといてみよう。ハンデ戦であり、荒れる要素は少なからずある。が、馬単が導入されてからこれまでの15年間、その馬単で万馬券になったのは6回(馬連では5回)。配当ではそう大きく荒れることはないが、それでもこの15年間で1番人気馬は3勝(2着3回)、2番人気馬はわずか1勝(2着2回)と、順当に収まりにくいレースであることがわかる。

 ただ、連対馬のハンデは57キロが最も多く(7勝、2着1回)、続いて56キロ(3勝、2着3回)で、比較的重い斤量を課せられている力のある有力どころは、外せないということである。

 年齢的には、どうだろう。今がピークと思える6歳馬、充実ぶりが目覚ましい5歳馬が圧倒しており、連対率はきわめて高い。が、よく穴をあけるのは高齢馬であり、そうした馬の状態のよしあし、ハンデの軽重をよく見極め、吟味することは馬券戦術上、大切だ。いずれにせよ、この七夕賞は馬券的には実に難解な一戦であることは間違いない。

 狙ってみたいのは、ピークを過ぎたと見られている7歳馬バーディーイーグルである。

 年齢からすれば、すでに下り坂にあるものの、前述したようによく穴をあけるのが7歳以上の高齢馬。評価が落ちたところで軽く見ていると、アッと驚くパフォーマンスを演じることがよくある。軽視はまさに禁物と釘を刺しておきたい。

 昨年の新潟記念で凡走後、軽い脚部不安で戦列を離脱したが、この春の休養明け後は成績が上がらないものの、この4戦、いずれも勝ち馬とは大きな開きはなく、善戦を続けている。

 鋭い決め手に欠けるだけに着順こそ悪いが、前走のエプソムCでは5着と健闘。勝ったダッシングブレイズとの差はコンマ3秒だったように、4戦とも勝ち馬との差は1秒以内。一生懸命走る善戦マンであることがわかる。

 前々走のメイSは、ハンデ戦で53キロを背負って5着。重賞である今回は恐らく同じ53キロか54キロだろう。であれば、好勝負になっていい。

 福島は〈0002〉と良績はないが、展開、流れが向かなかったまで。逃げ、先行馬がそろった今回は、出番があっていいはずだ。

「いい雰囲気。状態は使われつつ良化している」

 とは国枝調教師。

 なるほど、馬体が締まって、この中間の稽古の動きは軽快そのもの。状態のよさは明らかだ。

 祖母メイプルジンスキーは、アラバマSなど米国のGI2勝馬。全兄のバーディバーディも、ダートだが重賞勝ち馬。

 血統的な背景からも重賞を勝ってよく、大きく狙ってみたい。