5日、中国江蘇省南京市にある利済巷慰安所旧址陳列館が開いたシンポジウムで慰安婦問題に関する新たな資料が公表された。写真は利済巷慰安所旧址陳列館。

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2017年7月5日、中国江蘇省南京市にある利済巷慰安所旧址(きゅうし)陳列館が開いたシンポジウムで慰安婦問題に関する新たな資料が公表された。南京日報が6日付で伝えた。

記事によると、シンポジウムには日本、韓国、インドネシアなどの専門家約30人が出席した。新たに公表されたのは1944年4月に書かれたとの記載がある「鶏林会名簿」。浙江省金華市の档案館が保管していたもので、専門家からは「日本軍が金華地区に慰安所を建設し、慰安婦を強制連行、慰安婦制度を実施した動かぬ証拠」との指摘が出たという。陳列館館長の蘇智良(スー・ジーリアン)氏は同資料について「『鶏林』は新羅の国号で、朝鮮半島の意味も持つ。このため、半島出身者の同郷会に『鶏林』の名が付けられた」と説明、名簿の研究によって戦争後期の金華地区における半島出身者の状況、とりわけ記載されている慰安所の分布状況について新たな認識が得られるとの見方を示した。

記事は「1942年5月18日に日本軍が金華を占領した。戦争の人的資源とされた半島出身者も金華に流入。これが金華鶏林会誕生の背景だ」と説明しており、名簿には人の名前だけでなく、年齢や現住所、職業なども記載されていると指摘。ただ、名前から女性と思われる20〜30歳くらいの100人余りには職業の記載がなく、この件で調査を行った蘇氏らは「職業欄の空白はミスではなく、伏せられたもの。これら女性は慰安婦とされた人々だ」と判断したという。名簿上で慰安婦と推測される女性は135人、鶏林会の半島出身者全体の64%に当たる。(翻訳・編集/野谷)