日本では馴染みの薄いAppleの「News」アプリですが、月間アクティブユーザーは2016年11月の時点で7,000万人を突破しており、iOSユーザーに対する影響力は見逃せないものとなっています。こうした流れを受けてAppleは、パプリッシャーに同アプリを更に活用してもらうべく、Googleのダブルクリック広告などを新たに許可する方針を固めていることが分かりました。

トラフィックがマネタイズに結びつかず

現状の「News」アプリでは、記事を配信しているパブリッシャーは、トラフィックこそ大幅に増加しているものの、マネタイズに結びついていない、という課題を抱えています。
 
以前はモバイル広告向けの独自プラットフォーム「iAd」が用意されていましたが、規定や審査プロセスがパブリッシャー側に受け入れられにくかったほか、Apple自身のプライバシー方針と矛盾することなどから、2016年6月をもってサービスが終了しています。
 
そこでパブリッシャーを繋ぎ止めるべく、新たに導入が計画されているのが、Googleのダブルクリック広告などの許可です。

プライバシー尊重ポリシーと天秤に

これによって、パブリッシャー側は「News」アプリから利益を出しやすくなるため、Appleも新たなパブリッシャーを惹き付けやすい状況が整います。
 
しかし、iOS9で広告コンテンツのブロック機能をAppleが導入したとき、彼らのターゲットとみられていたのは、当のGoogleによるダブルクリック広告でした。
 
したがって、今回の方針がもし事実であるとすれば、パブリッシャー側のマネタイズと、自社のユーザープライバシーに対する取り組みとを、今後Appleは天秤にかけていくことになります。
 
 
Source:9to5Mac,AdAge
(kihachi)