6日、韓国メディアによると、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射により朝鮮半島の軍事的緊張が高まっている中、ビンセント・ブルックス米韓連合司令官兼駐韓米軍司令官が休暇のために韓国を離れていることが分かった。写真は朝鮮半島の地図。

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2017年7月6日、韓国日報によると、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射により朝鮮半島の軍事的緊張が高まっている中、ビンセント・ブルックス米韓連合司令官兼駐韓米軍司令官が休暇のために韓国を離れていることが分かった。さらに、米韓が北朝鮮の弾道ミサイル発射の兆候を事前に把握していたことも確認されており、ブルックス司令官の行動に対し「不適切だ」と指摘する声が出ている。

ブルックス司令官は1日、約15日の休暇を申請して米国へ出国した。韓国政府の消息筋は「ブルックス司令官は現在、韓国にいない」とし、「予定通りに休暇を取って米国に滞在している」と明らかにした。ブルックス司令官の不在により、米韓連合司令部はイム・ホヨン副司令官が指揮を執っているという。駐韓米軍関係者はブルックス司令官の復帰日について「確認できない」と述べた。

韓国の国防当局はブルックス司令官の不在に当惑した様子を見せているという。国防部関係者は「指揮官の不在により韓米間の緊密な対応が難しくなった」と述べた。また、米韓の軍当局は北朝鮮によるICBM挑発の数日前、すでに発射の兆候を把握していたことが分かっており、国防部内外からは「ブルックス司令官が事前に休暇の日程を調整する、または早期に復帰するなどして強固な連合防衛体制をアピールするべきではないのか」と批判する声が出ている。

これに対し、駐韓米軍関係者は「ブルックス司令官は不在だが、米韓の軍当局が共同声明を出すなど現在の対応に問題はない」と反発した。ブルックス司令官は5日、イ・スンジン合同参謀議長と共同で対北朝鮮声明を発表し、「自制(self restraint)は(我々の)選択によるもの」とし、「同盟国の指導者らが命令を下せば、自制という選択を変えることができる」と警告した。

一方、ドナルド・トランプ米大統領も北朝鮮によるICBM挑発の後、悠々とゴルフ場を訪れた。トランプ大統領は独立記念日では祝日の4日(現地時間)、ホワイトハウスで開かれた外交安保当局者による緊急対策会議に参加せず、バージニア州にあるゴルフクラブで3時間ほどゴルフを楽しんだという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「米国人らは僕らのように切羽詰まった状態ではないからね」「北朝鮮に対し、米国が韓国と同じ考えを持っているわけがない」「私たちの問題なのに、米国の軍人の休暇を取り消させるのはおかしい」などブルックス司令官の行動に理解を示す声が多く寄せられている。

そのほか「外国の軍人が休暇を取ったことが大きなニュースになるなんて悲しい」と嘆く声や、「韓国の土地は自分たちで守るという考えを持つべき!ブルックス司令官がいないからって騒ぎ立てないで。彼らはサポート役にすぎない。もう心の独立をする時だ」「これだから戦時作戦統制権を韓国が持たなければならない」と主張する声も。

一方で「知っていたにもかかわらず米国へ行くのはさすがにひどい」「ブルックス司令官とトランプ大統領も“ろうそくデモ”で弾劾に追い込もう」などと批判する声もみられた。(翻訳・編集/堂本)