犬に夏服は必要なの?

暑い夏に毛皮の上から服を着るなんて、考えただけで汗がダラダラとなって不快感は相当なものですよね?
立派な被毛を持つ犬に、夏に服を着せるというのは感覚的には同じに感じますよね?
私も疑問を感じたひとりですので、色々調べてみましたので参考にしてみてください。

犬の体温調節について

人間には皮膚全体に汗腺があり、暑ければ発汗によって熱を逃がして体温調節をします。
けれど犬の皮膚には汗腺がありません。唯一あるのが足裏のパット(肉球)と指の間のみです。
犬が暑い日や散歩の後に「ハアハア」と舌を出して激しく呼吸をしているのは、舌の唾液を蒸発させて、体の中の熱を外に出し体温調節をしているからで、これをパンティングといいます。

また玄関などのコンクリート部分や庭の土を掘って中に入ったりしている時は、冷たい場所で腹這いになってお腹の熱を下げて体温調節をしています。
このように人間と犬の体温調節は全く違うものになり、犬は体温調節が不得意だというのが分かりますね。

夏に服を着せる5つのメリット

1.熱中症の予防

本来は夏の日中、日差しがサンサンと降り注ぐ時間に犬を外に連れて行くのは、上記にありますように、犬は体温調節が不得意な上に、人間よりも体温が高い(おおよそ37℃〜39℃)ため熱中症になりやすく大変危険です。

家族旅行や獣医に行かなければならないなど、やむを得ない事情で日中連れ出さなければいけない時には、水で湿らせてから着用する服を着せると、体温の上昇を抑えて熱中症の予防対策になるでしょう。

2.UVカット対策

最近ではアトピーなどのアレルギーをもっていたり、皮膚が弱い犬が増えていて、夏の日差しが直接皮膚に降り注ぐのを防止するために、UVカットの施された服を着用して皮膚を保護してあげましょう。

3.アスファルトなどの照り返し熱から守る

真夏のアスファルトからの照り返し熱というのは夕方になっても相当な熱さになります。
そのため足の短い犬種(ダックスフンドやウェルシュ・コーギーなど)や小型犬(トイプードルやポメラニアンなど)は特に照り返し熱にさらされてしまうため、散歩時にはクールベストやメッシュの服などでお腹部分を守ってあげるといいですね。
大型犬や中型犬なども同様に照り返し熱にさらされていますので、散歩時には着用した方が防止策になります。

4.虫刺されの防止

アスファルトを避けて草むらでお散歩したり、照り返し熱を避けるために夜のお散歩に行かれる飼い主さんは多いですよね。
草むらや夏の夜は虫が多いので、夏服に虫よけスプレーを吹きかけ着用して散歩に行けば虫刺され防止になります。

5.冷房による冷えすぎ防止

犬の被毛には2種類あって、寒い国が原産地の犬種(シベリアンハスキー・サモエド・ポメラニアンなど)はダブルコート、暑い国が原産地の犬種(チワワ・グレーハウンド・ボクサーなど)はシングルコートとなります。
ダブルコートの犬種は寒さに強く暑さに弱い、シングルコートの犬種は暑さに強く寒さには弱いため、飼い主にとっては快適なエアコンの温度であっても寒いと感じてしまいます。
またシニア犬や病中の子なども同様で、冷えにより状態が悪くなる場合がありますので、その子の原産地や状態を把握して、パイル地などの暑すぎない素材の服を着せると冷えすぎ防止になります。

どういう夏服がいいの?

メッシュやパイル地などの通気性の良い服

熱が服と被毛の間に溜まらないように、通気性の良いメッシュやパイル素材の服。
日中や散歩時には、水で濡らしてしぼり、洗濯物の様に叩いて伸ばしてから着用させると熱中症の対策になります。

また最近では25℃の温度をキープしてくれるプレサーモや、防蚊加工・UVカット加工が施された服も販売されていて種類も豊富にあります。

クールベスト

水道水に浸けてから軽く絞って頭から通し、お腹の両サイドをマジックテープで止めるのみですので着用が簡単。
手や足を上げなくても着用できるので大型犬にも着させやすいです。

どちらの服も非常に乾燥しやすいので、移動に時間が掛かる時は、霧吹きなどに水道水を入れて持ち運び、乾いてきたらシュッと吹きかけてください、

水を含ませて使用しているのでカビなどが発生しやすく、お洗濯は小まめにして、風通しの良い所で乾燥させてください。

夏に服を着せる3つのデメリット

1.着慣れない服によるストレス

普段は被毛はあるけれど、人間に例えると裸で過ごしている状態なので、動きやすく快適なのですが、着慣れない服を身に着けると、動きにくく窮屈に感じてストレスの原因になってしまいます。
服を着る=お散歩や、着ることを嫌がらなければおやつをあげるなど、服を着る=楽しいことと関連付けてあげればストレスは緩和されるでしょう。
でも本当に嫌でしょうがないという状況でしたら無理強いはしないでくださいね。

2.通気性の悪い服による熱中症

熱中症防止のために着せている服も通気性が悪い素材だと、逆に服と被毛の間に熱が生じて熱中症の原因になってしまいます。
上記にもありますが、できるだけ通気性の良い素材のものを着せてくださいね。

3.水を浸した服による毛根の蒸れ

毛根が湿った状態が続くと皮膚病の原因となりますので、脱がせた後はタオルドライをして、必要であればドライヤーで乾かしてあげてください。

まとめ

最近の真夏の気温は人間が熱中症を起こしてしまうほど、となれば犬にとっては大変辛い状況だというのは理解していただけると思います。
おしゃれではなくても犬にとってメリットのある服を着せて、少しでも快適に夏を過ごせるように飼い主さんも努力してあげてくださいね。