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2017年上半期を熱く盛り上げた“ベストデジモノ”を本誌ライター陣が全10ジャンルで独断セレクト。売れに売れた大ヒットモデルから、新トレンドを生み出した注目モデル、個人的にグッと来た推しモデルまで、合計50製品をピックアップした。今回紹介するのは、オーディオ機器。まさかのアナログレコードブーム再燃から、デジタルオーディオの極みとなるハイレゾまで、さまざまな形で盛り上がりつつあるピュアサウンド市場。この上半期にも画期的な製品が多数登場した。

ピュアサウンドの復権と市場開拓の切込隊長と



自宅や移動中の音楽再生において、各種プロダクトに求めるポイントで最も重要なのは利便性、そしてコストパフォーマンスを含めた音質。人によって答えは異なるだろうが、僕の視点でいくと、この順番に落ち着く。しかし2017年上半期におけるトピックなオーディオプロダクトというセレクトにおいては、音質を重視した『SL-1200GR』をナンバーワンに推した。日本でもレコードブームが本格化しそうなタイミングで、音質のみ追求したピュアモデルを連続して開発したパナソニックの嗅覚に驚く。

第2位はワイヤレス&ノイキャンヘッドホンに重低音サウンドをもたらした『MDR-XB950N1』。上位機種にのみ投入されてきた機能をミドルレンジでも採用。重低音サウンドなど、若者層にフォーカスを合わせている部分にも注目した。第3位の『KANN』は高出力なアンプを内蔵し、デスクトップでの利用をあらかじめ想定したところに、DAPの新しい商品価値が見えてくる。続く第4位、第5位は利便性と音質を高い次元で両立。同種の他製品を大きく引き離している。

BEST 1

ハイエンドの血筋を受け継ぐ新世代のイメージリーダー



パナソニック

TECHNICS SL-1200GR

実勢価格:15万9840円

【SPEC】ダイレクトドライブ方式、回転数:33 1/3、45、78r/min

ターンテーブル市場で最も有名なSL-1200シリーズの最新モデル。約36万円の高級機『SL-1200G』をベースに、新開発したモーターやプラッター、トーンアームに交換。素材の良さを生かしながら、半額以下の価格帯を実現した。コストダウンしたとはいえ、トルクの強さや安定度はクラストップの実力を持つ。

【ここに注目!】



▲土台にBMC、天板にアルミダイカストを用いた2重構造の高剛性シャーシを採用。高剛性と制振性を高レベルで両立!



▲伝統あるダイレクトドライブ構造が進化。コアレスステーターを採用して、回転時の磁力の不均一問題を解消し、回転ムラの発生を解消しています。

BEST 2

ド迫力な低音がグルーヴ感を作り出すワイヤレスノイキャン



ソニー

MDR-XB950N1

実勢価格:2万4170円

【SPEC】デジタルノイズキャンセリング、ワイヤレス(Bluetooth)、連続音楽再生時間:約22時間

Bluetooth&ノイズキャンセリングに、低音のパワフル感を持たせたトレンド全部入りヘッドホン。スマホアプリを使うと低音増強レベルやサラウンドエフェクトのコントロールが可能になり、CLUBの音場感が再現できる。

【ここが注目!】



▲騒音の傾向を分析し、シーンに応じたキャンセリングモードを自動で選択する、フルオートAIノイズキャンセリング機能が便利です。

BEST 3

アンプ内蔵で1つの完成形にたどり着いたハイレゾDAP



アイリバー

Astell&Kern KANN

実勢価格:12万9980円

【SPEC】ハイレゾオーディオ再生、ストレージ:64GB+SD/microSDメモリーカード、連続音楽再生時間:約15時間、Wi-Fi/Bluetooth、aptX HD

プレーヤーとアンプを合体、圧倒的な駆動力を持たせることに成功したDAP。ハイインピーダンスなプロ仕様のヘッドフォンも鳴らせるパワーを持つ。PC用の外付けDACとして使うことも考慮した作りのオールインワン機でもある。

【ここに注目!】



▲SDカードとmicroSD、2つのカードスロットを持ち、内蔵メモリと合わせて、最大832GBまで容量を拡張できます。

BEST 4

iPhoneユーザーであればペアリングの手間を大幅低減



Beats

BeatsX

実勢価格:1万5980円

【SPEC】Dolby Atmos/DTS:X、イネーブルドスピーカー内蔵

電波強度が高く音が途切れにくく、再ペアリングも楽。コンパクトながら連続再生時間が最長8時間と、バッテリーライフも長い。マグネットで左右のハウジングをくっつけ、ネックレスのように首からさげられる。

BEST 5

Bluetoothヘッドホンの常識をはるかに超える高音質



オーディオテクニカ

ATH-DSR9BT

実勢価格:6万0280円

【SPEC】フルデジタル伝送、ワイヤレス(Bluetooth)、連続音楽再生時間:約15時間、aptX HD

音質が変化しやすいアナログ部を排除。デジタル信号のままスピーカーユニットを駆動するDnote技術を採用した。24bit/48kHzのaptX HDにも対応し、USB接続時は96kHz/24bitのハイレゾ音源もピュアに再生できる。

文/武者良太

※『デジモノステーション』2017年8月号より抜粋