柏レイソルのGK中村航輔【写真:Getty Images】

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A代表にも選出された柏の守護神

 7月5日、ACL出場クラブの未消化試合が開催され、2017明治安田生命J1リーグは前半戦の全日程を終了した。今季はどのような選手たちの働きが目立っただろうか。今回は、フットボールチャンネル編集部が選んだ、2017シーズンJ1前半戦のベストイレブンを発表する。

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GK:中村航輔(なかむら・こうすけ/柏レイソル)
1995年2月27日生まれ

2017シーズン前半戦:17試合出場17失点

 驚異的な反応速度でどんなシュートも防いでしまう、現在リーグ最強の守護神と言っていいだろう。10戦負けなしと絶好調だったチームの中で、中村が果たした役割をとてつもなく大きかった。

 後半戦は相手も柏をより研究してくるはずで、勢いだけでは勝てなくなるだろう。第17節の鹿島戦では悔やまれる失点があったが、チームと中村は確実に成熟しており、ピンチの中で発揮される集中力もさらに高まっていくはずだ。これからも中村から目が離せない。

柏の守備を支えるセンターバック

DF:中谷進之介(なかたに・しんのすけ/柏レイソル)
1996年3月24日生まれ

2017シーズン前半戦:17試合出場0得点

 GK中村航輔とともに柏の守備を支える若きセンターバック。184cmの高さで制空権を握り、高い技術でビルドアップを先導する。アカデミーから脈々と受け継がれる、柏スタイルとも言えるサッカーを実現する上で、最終ラインから冷静に正しい位置にパスを出せる中谷の能力は欠かせないポイントだ。

 好調のチームの中で課題を抽出し、反省できる循環も好材料。足元もサイズもあるこの21歳は、いずれA代表にも絡んでくるだろう。

常勝軍団・鹿島、守備の要

昌子源(しょうじ・げん/鹿島アントラーズ)
1992年12月11日生まれ

2017シーズン前半戦:17試合出場1得点

 常勝軍団・鹿島を支える守備の要は日進月歩の成長を続けている。シーズン序盤はACLも並行していたため、リーグ戦の成績はかならずしも芳しいものではなかった。クラブは石井正忠監督を解任し、大岩剛コーチを後任に据えた。

 荒療治を乗り越え、チームには危機感が浸透。そこからは連勝を重ね、復活を印象づけている。昌子も主力として抜群の存在感を示し、勝利を支えている。伝統的に堅守が光るクラブにあって、CBのパフォーマンスは優勝への鍵を握る。昌子への期待もそれだけ大きくなる。

今季好調、磐田のディフェンスリーダー

DF:大井健太郎(おおい・けんたろう/ジュビロ磐田)
1984年5月14日生まれ

2017シーズン前半戦:17試合出場2得点

 J1復帰2シーズン目の磐田を最終ラインで支える大井は、チームになくてはならない存在だ。相手がシュート放つ際には必ずと言っていいほど足を伸ばして止めようとする。ディテールにこだわる姿勢は、周囲への好影響を生んでいる。

 また、ここまで2得点を挙げているが、相手ゴール前での嗅覚も備える。キャプテンとしてチームを束ね、ディフェンスリーダーとして守備陣を引き締めている。今季のパフォーマンスは特筆すべきものがあり、リーグ屈指のCBと評するに値するだろう。

柏のキャプテン。冷静沈着なプレーがチームの拠り所に

MF:大谷秀和(おおたに・ひでかず/柏レイソル)
1984年11月6日生まれ

2017シーズン前半戦:17試合出場3得点

 前半戦で快進撃を続けた柏を、ボランチの位置で支えるキャプテン。若さと勢いを前面に押し出して勝利を重ねた柏にあって、大谷の冷静沈着なプレーはチームの拠り所となった。ボールをもらう位置、その後のパスルートなど一連の所作に全く無駄がなく、『受ける・捌く』の選択が常に正しい。

 無理せず後ろで繋いでいたかと思いきや、スルスルと前に出て攻撃に参加するなど、間違いなく連勝を後押しした選手だった。ボランチでコンビを組む手塚康平が活き活きとその傑出した能力を発揮できるのも、大谷が隣にいてくれるからだろう。

好調セレッソで際立つ存在感。ミドルシュートも武器

MF:ソウザ(セレッソ大阪)
1988年3月8日生まれ

2017シーズン前半戦:16試合出場2得点

 3年ぶりにJ1復帰を果たしたC大阪は、前半戦の主役の一角と言える。ユン・ジョンファン監督の下、攻守に隙のないチームになっている。その中で存在感を示しているのがソウザである。

 卓越した技術とハードなプレーで中盤で好パフォーマンスを見せ続けており、時折放つ強烈なミドルシュートも武器の一つだ。清武弘嗣、柿谷曜一朗、キム・ジンヒョンとタレント揃いのチームだが、ソウザの価値はとてつもなく大きい。

ガンバ大阪の新たな10番。複数ポジションこなせる順応性

MF:倉田秋(くらた・しゅう/ガンバ大阪)
1988年11月26日生まれ

2017シーズン前半戦:17試合出場6得点

 試合を通して走りきれるスタミナと卓越したテクニックを併せ持つ、神出鬼没のアタッカー。狭いエリアも苦にせず、スピードを落とさず進入。味方とのコンビネーションで相手を置き去りにする。

 中盤などこでもこなせる順応性も魅力で、ポジションごとにプレーを変化させることができる。二川孝広がつけてきた背番号10を今シーズンから受け継いだ。前任者も偉大なプレーヤーだが、倉田はG大阪の新たな10番像を作り上げている。

トップ下にコンバート後に躍動。新たな才能が開花

MF:山村和也(やまむら・かずや/セレッソ大阪)
1989年12月2日生まれ

2017シーズン前半戦:15試合出場7得点

 大学時代から世代屈指のプレーヤーだった山村は、鹿島アントラーズを経てC大阪で躍動している。鹿島ではCBやボランチでプレー。高さも技術もあることから重宝されたが、定位置確保には至らず。C大阪ではトップ下という攻撃的なポジションで才能を開花させつつある。

 高さは空中戦のターゲットとなり、抜群のセンスでゴールも奪ってみせる。身長186cmとこれだけのサイズがありながら、技術も備える選手はそうそういない。ハイパフォーマンスを維持すれば、いずれは日の丸を背負う可能性もあるだろう。

浦和の万能型FW。得点ランキングトップの12ゴールを記録

FW:興梠慎三(こうろき・しんぞう/浦和レッズ)
1986年7月31日生まれ

2017シーズン前半戦:17試合出場12得点

 現在12ゴールと得点ランキングトップに立つ興梠は、2位に5点差をつけるダントツの成績を残している。どんな体勢からでもネットを揺らすことができ、浦和の攻撃的サッカーの仕上げはこの男の役目である。ポストプレーもズバ抜けて上手く、味方に預けることも鋭いターンから前進することもできる。

 ボールに関わる回数も多く、彼にパスがよく入るかどうかは浦和の調子を測るひとつのバロメーターになる。年齢を重ねるごとに点取り屋としての能力も上がっており、まだまだ進化するはずだ。

柏のキープレーヤー。155cmの小柄な体に備える多くのパワー

FW:中川寛斗(なかがわ・ひろと/柏レイソル)
1994年11月3日生まれ

2017シーズン前半戦:15試合出場3得点

 身長155cmと小柄な体には多くのパワーが詰まっている。前線から絶え間なくプレスをかけ続け、そのアグレッシブなスタイルでチームの士気を高めることができる。ヘディングシュートを決めたことが話題にもなったが、ゴール前にポジションを取っているからこそだ。

 対戦相手は自分より大柄な選手ばかりだが、それに怯まない姿勢も素晴らしい。前半戦に旋風を巻き起こした柏だが、スピード感溢れる攻撃は中川の献身によるところが大きい。

川崎加入後すぐチームの中心に。華々しい活躍を披露

FW:阿部浩之(あべ・ひろゆき/川崎フロンターレ)
1989年7月5日生まれ

2017シーズン前半戦:15試合出場8得点

 川崎Fで印象的な働きを見せる阿部は、あっという間にチームの中心選手となった。負傷で戦列を離れることもあったが、復帰後はさらに躍動。17節・ヴィッセル神戸戦では2ゴール2アシストと華々しい活躍を披露した。

 ボールに絡みながらゴール前で仕事ができる選手で、点取り屋というイメージは薄いが、相手ディフェンスラインを抜け出す動きはストライカーのそれである。チームは調子を上げてきているが、悲願のリーグ制覇のためにも阿部のさらなる活躍が必要だ。

text by 編集部