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青森北津軽郡にある道の駅「鶴の里 あるじゃ」。そこには、ジャンボすぎるシュークリームがあると聞いた。あんなセンシティブな食べ物が、そんなジャンボなわけはない。じゃないと、持ち上げた時に支持体(シュークリーム生地)がクリームの重さに耐えられないじゃないか。そこで食べられるならまだしも、持ち帰りでそんなサイズは……そんなことを考えながら到着して店内に入ると、そこにはジャンボサイズだらけのパラダイスがあった。

○ジャンボたちが鎮座する

あるじゃの一角には、たくさんの種類を扱うパン屋さんがある。惣菜パンにサンドウィッチにブリオッシュ……。日常の買い物を楽しむ地元民が、次から次へとやってくる。

そして、店内入って右手のショーケースに、ヤツはドーンと鎮座していた。「でっかいシュークリーム」(1,200円)。自分ででっかいって言っちゃってるよ……。

パンをのせるトレーに2個しか乗らないシュークリームを、あなたは見たことがあるだろうか。そしてなんだろう……その迫力に筆者の食欲がおじけづいてしまった気がする。そう、人は想像を超えたものが出てくるとそれを食べ物として認識せず、"物体"として認知するのだということを肌で感じた。

○とある駅長がひらめいた!

誰がこんなものを思いついたのか、そしてなぜ……。そんな疑問を鶴の里興信公社の澤田公樹課長にうかがった。

澤田課長: そもそもこの「でっかいシュークリーム」を作るきっかけを作ったのは、一戸駅長なんです。他では食べられない、ここならではの変わったものを作りたいという要望が出て、みんなで考えた結果、この「でっかいシュークリーム」を作りました。

筆者: なるほど。きっかけは目玉商品作りだったんですね〜。で、反響はどうなんでしょう?

澤田課長: 「でっかいシュークリーム」の購入者の多くは、お友だちのお家に遊びに行く時の手土産として買っていく方が多いです。お子さんが集まるパーティーなんかではとっても喜ばれるらしく、電話で予約をする人が多いんですよ!

筆者: 予約が必要なんですか?

澤田課長: ジャンボシュークリームは1日3〜4個の限定販売なので、絶対に必要っていう方は、前日までに予約のお電話をもらった方が確実です。

筆者: なるほど。あ、そうだ。こんな大きいのに壊れないシュー皮の秘密! 教えてください。

澤田課長: ここではお店から見えるところにパンを作るキッチンを併設しているんです。どうぞ見学なさってください。

○クリームは"おかわり"して盛る

今回は特別に中で撮影を許可していただいた。一般の人も、ガラス窓越しに作業風景をお店から見ることができるようになっている。

筆者: あ! これは!! 下がパイ生地になってるじゃないですか!!!

澤田課長: よく分かりましたね。そうなんです。普通のシュー生地ではあの量のクリームを支えられないので、パイ生地を下に引いてその上からシュー生地を載せてます。こうすることで、あの量のクリームを支える強度を出してるわけです。そのために手間がとてもかかってしまって、1日に大量に作ることができないので、あの個数になってしまっているんですよ。

だから予約をっていうことなんだな、と納得。硬いのにサクサクのパイ生地なんて、「考えたもんだなぁ」と思わずうなる。

……嘘でしょ? 重さは体感として、500mlのペットボトルぐらいのサイズ感。クリームの中身はカスタードと生クリームを混ぜたものが使われている。冒頭に語ったように、「こんな見た目で正直食欲はわかないし、味は微妙では(失礼! )」と思って、一口食べてびっくり! 概念が覆った!! シュー皮もクリームもとてもおいしいのだ。そして、こんな量なのにたくさん食べてもしつこくない。

○ジャンボ選手権、1位の栄光は誰に輝く?

散々、他のジャンボ商品の存在をほのめかしているので、読者も気になって仕方ないだろう。最後にジャンボサイズの人気ランキングを紹介しよう。

第5位「びっくりスチューベンコロネ」(520円)

この地方の特産品のスチューベンの入ったコロネ。

第4位「びっくりメロンパン」(350円)

でっかいシュークリームに負けず劣らずなサイズ。外はカリカリ中はもちもちに仕上がっている。

第3位「びっくりカレーパン」(400円)

カレーパンはカロリーカットのために油で揚げず、オープンで焼いている。

第2位「びっくりバーガー」(500円)

バンズが何個も入ったボリューミーな逸品。

第1位「びっくりあんパン」(250円)

サイズもすごいが、驚きなのがその価格。250円って多幸感が半端ない! 近所のおばあちゃんがこれをひとつ買って、みんなで茶を飲んで楽しんでいる様子が目に浮かんだ。

こちらのパンは全て、市販の材料も使っているが、小麦については地元の「ゆきちから」や、鶴田産米を使った米粉「つがるロマン」と、地産地消にもきちんとこだわっている。そんな材料を使って一つひとつ手作り。どれもおいしいに決まっている。澤田課長いわく、「みんなで食べることが何よりおいしさを増す」秘訣だという。涙で前が見えない……。

結論。ジャンボは人を幸せにする(笑)。

●information

道の駅つるた「鶴の里 あるじゃ」

住所: 青森県北津軽郡鶴田町大字境字里見176-1

営業時間: 9:00〜18:00(農産物販売室は8:00〜、大豆米加工施設は10:00〜、レストランは10:30〜)

定休日: なし

アクセス: JR五能線「鶴泊駅」から車で2分、または歩いて10分

※価格は全て税込