さて、今日はサラダ記念日。読んだことがない方も「サラダ記念日」は文学作品のタイトルであることをご存知の方が多いのではないでしょうか。その歌集はミリオンセラーを呼び込んで社会現象となり、「記念日」という言葉を定着させた歌集でもあります。この短歌を詠んだ歌人・俵万智氏ののちのインタビュー記事やTwitterのつぶやきによると、その歌をよむきっかけとなった出来事は「サラダでもなく、7月6日だったわけでもない」という裏話もあります。しかし、短歌が放つ軽やかな明るさが新鮮で、普段短歌に触れることの少ない一般の人々の手にも取られ人気を博したのではないでしょうか。さて、そんなサラダ記念日の今日は、言葉は知っているけれど歌集を手に取ったことがないという方のために歌人・俵万智氏とこの作品の魅力、また、サラダといえば今話題の2020東京オリンピック・パラリンピックで課題となっている農作物等の話題について簡単にお伝えしたいと思います。

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高校教諭からの転身も、サラダ記念日は先生時代に生まれた!!

高校の国語教諭からの転身で歌人となった俵万智氏。と聞いて、歌人になってから有名になったのかと思われる方もあるでしょう。与謝野晶子氏以来の大型新人と言われた俵万智氏のサラダ記念日は、なんと、高校教諭を勤めながらの発表であり、ベストセラーとなって一躍有名になられたのです。そしてその後も約2年国語教諭を続けていたそうです。そんなエピーソドを知ると、与謝野晶子氏は鮮烈で奔放なイメージのある方でしたが、俵万智氏は私たち一般庶民にとってもとても親しみが湧きますね。サラダ記念日やその他の作品でも、それは感じられるのではないでしょうか。彼女のホームページに「万智の一人百首」というのがあって「どの一首があなたの心に響くでしょうか」とあります。誰もが体験したことのあるような、何気なく通り過ぎているけれど確実に目に映っている日常の景色を拾い上げて色付けされているので、私も感じたことがあるな、と嬉しくなる一首と出会えるかもしれません。サラダ記念日を読んだことがない方ならなお、そのエッセンスに触れることができます。益々手にとって読んでみたくなるかも知れませんよ。


日本のサラダは味がいいねと言わせたい東京五輪!?

そこそこ深刻な課題ではないでしょうか。東京オリンピック・パラリンピックを焦点にした国産食材でのおもてなし、またそれを機会として日本の農産物や畜産物、水産物を世界にアピールしたい国の思い。皆さんはどのように思われますでしょうか。東日本大震災が引き金となって起こった未だ収束していない原発事故。その影響による海外の反応をご存知でしょうか。国によっては日本からの特定食材の輸入をストップしたところもあります。食の安全に関する価値観は、人それぞれ様々な思いがありますので、一概に良し悪しを決められませんが、原発事故による影響だけでなく、農薬使用量で他国と比較すると日本は農薬使用の多い国とされています。これには、日本の地形や気候が理由とされているようですが、農業を知らない者にとっては手放しで歓迎できる事実ではありません。一方で、世界から来日する方々に安全性をアピールすべく、世界で通用する食の安全管理基準の認定を取得するように国側が生産者に求めているそうです。農薬等に対する管理はもちろん生産上の環境面や衛生面でも再調整が必要となり、その上高額の費用がかかるため、これまで以上に生産者に負担がかかるそうです。私たち一般の消費者がキレイで形の良い食材を求めるあまり、現在の状態があることを忘れずに、この機会に、本物の美味しくて安全である食材とはどういうものかを見直せると東京オリンピック・パラリンピックも益々素晴らしい記念となるのではないでしょうか。