“エルボー落車”の是非 ツール・ド・フランスの大クラッシュにファン紛糾
第4ステージでサガンの肘打ちから大落車…ファン賛否の声「なんてことを…」
自転車ロードレースの祭典「ツール・ド・フランス」第4ステージ(4日)でゴール前に波乱が起こった。世界王者ペテル・サガン(スロバキア)がラストスパートを仕掛けた際、マーク・カベンディッシュ(英国)と接触。相手は落車してリタイアを余儀なくされ、後続も次々と転倒する大クラッシュに発展した。カベンディッシュは右肩を骨折し、サガンは“エルボー疑惑”で失格処分を言い渡された。
衝撃のクラッシュシーンの動画を掲載した「ツール・ド・フランス」の公式ツイッターでは、サガンのエルボー疑惑に対する是非をめぐる意見でコメント欄は紛糾している。
問題となったのは、ゴール前50メートル。通算30勝のカベンディッシュは、フェンス側から前方のサガンを抜きにかかる。すると、サガンの右腕が直撃し、バランスを崩してフェンスに激突。激しく地面に叩きつけられ、カベンディッシュは右肩を骨折。後続もカベンディッシュとバイクの転倒で次々と落車する事態となった。
このシーンでは、サガンが肘打ちを見舞うような格好となったため、海外メディアは一斉に批判した。米テレビ局「CBSスポーツ」電子版が「必見:ペテル・サガンがマーク・カベンディッシュにエルボーを見舞い、ツール・ド・フランスから追い出される」と特集。ドイツ地元紙「ビルト」は「世界王者ペテル・サガンが残虐な攻撃」と速報するなど、世界中に波紋が広がった。
大会の公式ツイッターでも、この動画を紹介するとコメント欄は紛糾した。
批判の声が大半「故意に仕掛けた」「こんなことは許されない」
「サガン、なんてことをしてくれたんだ」
「サガンのエルボーだ」
「サガンは恥ずべきだ。間違いなく故意に仕掛けた。ファンを失ったな。カブ(カベンディッシュ)の無事を祈ります」
「サガンはツアーから締め出されなければいけない。こんなことは許されない」
「サガンは100%、非がある」
「人気者かそうではないかなど関係ない。これは恥辱だ」
「サガンのダーティプレーだ。スポーツマンシップにとって良いものではない」
サガンのエルボーとして批判する声が大半だったが、無罪を主張するサガン擁護派も少なくなかった。
議論は賛否両論…擁護派「エルボーがなくても転倒していた」
「このエルボーが原因かはわからない」
「エルボーは倒れる後だった。注意深く見れば、全く当たっていないかもしれないようにも見える」
「カブがサガンに接近しすぎた。エルボーがなくても、転倒していただろう」
「カブにスペースはなかったよ」
ゴール前の衝撃のエンディングはファンの間で大きな議論を呼び、賛否両論となっている。