4日、ソウル市役所前の広場に青銅製のスピーカー約200個を積み上げたタワーが登場した。写真はソウル市役所前。

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2017年7月4日、韓国・ニューシスによると、ソウル市中心部、市役所前のソウル広場に、ブロンズ製のスピーカーを積み上げた巨大タワーが登場したが、これがネットユーザーにはすこぶる不評のようだ。

ソウル市は5日午後4時から同広場で除幕式を行い、公共美術プロジェクト「今日」の一つ目となるキム・スンヨン作家の作品「市民の声」を公開する。

これは、1970〜80年代に使われたスピーカーの形をブロンズ材で制作、スピーカー200個余りを高さ5.2メートルまで積み上げたタワー状の作品。その独特なデザインで市民から注目を浴びており、市民6000人の投票により指名公募を通じて選ばれた3作品の中から見事最終作品に選定された。

単に目で見るものではなく市民誰もが参加できることが大きな特徴で、タワー前に設置されたマイクに声を録音すると、さまざまなバックミュージックと混ざってタワー内にあるスピーカーから再生される仕組みになっているという。聞く人の位置によって音が少し違って聞こえるのももう一つの醍醐味(だいごみ)とのこと。

作品を支えている縦横各2メートルの展示台は、歩行に支障を来さないよう歩道と同じ高さに設置され「公共美術の主は市民です」という朴元淳(パク・ウォンスン)市長の自筆メッセージも刻まれている。

「市民の声」は今年いっぱい展示され、来年展示される次期作品の公募は来月中に行われる予定だ。

これに先立ち、5月にはソウル駅前に3万足の靴のモニュメント「シューズツリー」も誕生して波紋を呼んだこともあってか、ネットユーザーからは「靴を片付けたら今度はスピーカか…」「こういうのはもうやめて、森でも造ってよ」「モニュメントを作るごとにいくら費用がかかったか公開して」「税金の無駄遣いの現場」など批判の声が続々と集まっている。

中には「次は補聴器100万個を積み上げて市民の声を聞きましょう。車いす1万台を積み上げて障害者が幸せに暮らせるソウルを、ベビーカー1万台を積み上げてママと子どもが幸せに暮らせるソウルをつくりましょう」と皮肉を込めたコメントもあった。

さらにこうした政策を進める朴市長に対しては「来年の市長選を早めちゃ駄目かな?いつも変なことばかりして仕事をしないから」「最近は市民の目を引きそうなものばかりに集中して、重要な工事は後回し。着工した工事も相次いで延期になってるし、情けない」「市民の声が気になるなら、このコメント欄を見てください」と厳しい声が上がり、「デザイン・ソウル」計画を立ち上げ、市民にも評価された呉世勲(オ・セフン)前市長と比較して「呉世勲が正しかった」「彼のおかげでソウルが洗練されて輝くようになった」と懐かしむユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)