テニス、ウィンブルドン選手権、男子シングルス2回戦。試合後の記者会見に臨むダニール・メドベデフ(2017年7月5日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】テニスウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)は5日、男子シングルス2回戦が行われ、ロシアのダニール・メドベデフ(Daniil Medvedev)は、試合後に審判台に向かって小銭を投げる行為をとった。同選手はその後、自身の行為に主審が買収されていたことなどを暗示する意図はなかったとした上で、謝罪した。

 大会初戦では世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)から金星を挙げていた21歳のメドベデフだが、この日は予選勝者のルーベン・ベーメルマンス(Ruben Bemelmans、ベルギー)に4-6、2-6、6-3、6-2、3-6で敗れた。

 最終セットも一時は2-0と先行したメドベデフだったが、その後は冷静さを失うと、主審を務めたマリアナ・アウベス(Mariana Alves)氏の交代を要求。しかし、結局訴えが認められなかった同選手は、試合終了後に自身の財布へ手を伸ばすと、中から取り出した小銭を2度にわたり審判台に向かって投げた。

 試合終盤にはアウベス主審から失点処分も受けていたメドベデフは、「つい興奮して悪いことをしてしまった。これについては謝りたい」、「長い試合だったし、とても暑かった。とにかくフラストレーションが募っていただけで、とくに意味はなかったんだ」と謝罪した。

 また、自身の行為はばかげていたが、主審の判定に偏りがあったことを意味したわけではなかったと釈明したメドベデフは、「自分はコートを離れる準備ができていたが、ああいったことが起きてしまった。小銭が何だったのかも覚えていない」と続けた。

 一方、ケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)との3回戦に駒を進めたベーメルマンスは、メドベデフが度重なるオーバーコールにいらだっていたことに気づいていたという。

 主審と議論したことでメドベデフは集中を失い始めたというベーメルマンスは「彼は明らかに第5セット1-2の30-40での判定を不満そうにしていたが、私としては正しい判定だったと思う」とコメントしている。

 また、この日の16番コートで起きたようなトラブルは、気性の激しいメドベデフにとって初めてのことではなかった。同選手は昨年、米サウスカロライナ(South Carolina)州チャールストン(Charleston)で行われたクレーコート大会で黒人選手のドナルド・ヤング(Donald Young、米国)と対戦した際、主審を務めたフランス出身の黒人審判が相手を優遇したとして人種差別的な発言をし、失格処分を受けていた。
【翻訳編集】AFPBB News