Jリーグ観戦者の移り変わり 観戦姿勢や観客層にも変化が

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■川崎フロンターレの試合を観戦

 5日、等々力競技場でJリーグの川崎フロンターレ対浦和レッズの試合が行われた。試合は終始圧倒していた川崎フロンターレが4ー1で浦和レッズを下した。特に川崎フロンターレファンとしたらゴールシーンも多く、見所の多い試合だったことだろう。私はホームである川崎フロンターレが側で試合観戦していたが、やはり盛り上がっていた。

 試合は楽しめたし、昔と比べJリーガーのスキルは確実に上がった。外国人プレーヤーの活躍はあるものの、Jリーグ発足時に比べれば日本人との差は無く、ベンチスタートという外国人プレーヤーも少なくない。それだけ日本人プレイヤーのレベルが上がったと言えるのだ。しかし、サポーターや観戦者のサッカーの楽しみ方はJリーグ発足時に比べるといささか様子が変わっていた。

■サポーターの変化

 試合中でも子供達はスマートフォンでゲームをしていたし、大人も試合そっちのけで、大勢で写真を撮っていた。さらにこれは等々力競技場の特徴なのかもしれないが、ホーム側のゴール裏にベンチが設けられていないスペースがある。階段状になっていて移動しやすく開放感あふれる観戦ができる。その反面走り回る子がいたりうろうろしている子は少なくなかった。

 他人に迷惑をかけているという訳ではないのでモラル的なことを指摘したい訳ではない。しかし今の方がJリーグ発足時と比べて試合に集中していないのが明らかなのだ。チケットが手に入りやすくなり「サッカーを見る」と言う行為が特別では無くなったからかもしれない。スマホが普及し、どこに行くにも手放せないという人が増えたこともあるかもしれない。もしくは「サッカー観戦を同僚と飲みの場にしている」と言うことなのかもしれない。いい悪いは別としてそういった変化が見受けられた。

 客層の変化も見ることができた。昔も女性が一人で観戦すると言う人は少なくなかったが、明らかに今の方が女性だけでの観戦者は多い。さらに2人で観戦しに来ていた女性が私の後ろにいたので彼女らの話に耳を傾けたら、結構コアなサッカー論を語っていた。当時にそのような会話を聞いたら目を丸くして「そんな詳しいことまで知ってるの?」と言いたくなるほどの戦術やチームの欠点などに踏み込んだ会話をしていたのだ。

■今後の展望

 紆余曲折しながら日本でのサッカー観戦の方法が変わっていくのだと感じられた1日だった。しかしもしメッシやクリスチアーノ・ロナウドといったクラスの選手が来たら、きっと食い入るように彼らのプレイを見ることだろう。そこにスマホゲームや飲み会は誕生しないはずだ。そういうプレーヤーが出現することを願いたい。