東京都日本橋のスルガビルにあるスルガ銀行ANA支店 Financial Center。なおコミュニケ―ションスペースであって、支店そのものではない。(写真:スルガ銀行、ANA共同発表資料より)

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 ブルームバーグ・ニュースが行った国内金融機関の平均年間給与の調査によると、85の地方銀行の中でトップとなったのはスルガ銀行であった。また同行は、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行をも上回っており、メガバンク並の給与水準であるといえる。

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 各金融機関が金融庁に提出した有価証券報告書をもとに算出された。

 なお、全銀行トップは三井住友銀行となり、平均814万8,000円。スルガ銀行は810万6,000円であるから僅差ではあるが、かろうじて上を行った。

 なお、証券会社も含めた金融機関全体でみると、第1位は野村ホールディングスの野村証券、1,087万1,600円。2位は大和証券、3位は極東証券。野村証券は4月に新入社員初任給を24万5,000円とし、また若手社員の給与水準を4年連続で引き上げている。

 さて、スルガ銀行について見てみよう。本店、静岡県沼津市。つまり律令国で言うところの駿河国である。1895(明治28)年、根方銀行という名で創業した。スルガ銀行という表記は1990年、駿河銀行であった頃から使用し始め、2004年からは正式な商号としている。

 静岡県に六十数、神奈川県に三十数の店舗を持ち、この2県が実質的な地域拠点といえる。ここまで見る限りでは、通常の地方銀行とさほど変わらないように見えるが、スルガ銀行の特徴は、早くからインターネットバンキング事業に注力してきたことである。

 スルガ銀行は2000年頃からネット支店を持ち始め、これを全国展開し、その名を知られるようになった。たとえば「スルガ銀行ANA支店」は、ANA(全日本空輸)との提携によって創られたもので、キャッシュカードにマイルを貯められる、などの特色がある。

 スルガ銀行は現在では、都心部、特に東京23区の中でも屈指の商業拠点である港区赤坂のミッドタウンなどにも出店している。