新聞やメディア、著名人の発言などでも度々取り上げられているAED。聞いた事はあるけどイマイチピンと来ない、使い方は聞いた事あっても触った事がない人は多いと思います。
突然心臓が止まってしまう―――そんなウソみたいな出来事はホントにあって、だからこそAEDが急速に普及し始め、街の至るところに設置されつつあります。

ところで、申し遅れましたが、本稿を執筆している私、現役看護師でもある兼業ライターです。そんな仕事柄もあり「ここぞ!」という時に必要だけど、どうすればいいかイマイチ広まってないAEDについて今回紹介したいと思います。

■AEDとは

ざっくり説明すると、倒れてしまった人の胸をはだけて電極を取り付けるだけで、心臓に異常がないかを自動的にチェックし、必要なら電気治療(除細動)を行う機械です。基本的には医学的な知識があまりなくても誰でも使う事ができる様になっています。ただ、何の予備知識もなくいきなり目の前で人が倒れたりしてもビビってしまい、いざAEDを目の前にさしだされてもオロオロしてしまう人が大半かと思われます。

なので、確実に慌てず使える様になるには講習会に行くのが一番です。各自治体や消防局、病院などで行っていますので広報をチェックするかウェブ検索してみると良いでしょう。『AED (各自治体名)講習会』で検索すると出てきますよ。

「そんなん行く暇ないけど知っておきたい!」という人向けには、動画で見るAEDの使い方もあります。たくさんの動画が上がってますが、日本赤十字社の動画「https://youtu.be/N_b5wYiRwZE」が分かりやすいかと思います。一次救命の知識があってこそ活かせるAEDです。倒れている人にまずどういう行動が必要かをしっかりと身につけておきましょう。

■AED(一次救命)の知識を手に入れたら…

使いましょう。とは言ってもそうそう滅多に人が倒れてる所に遭遇する事はないかと思います。
人間、使わない知識や技術は段々と忘れていくものです。いざ遭遇した時にサッと動けるかどうかは定期的に知識や技術を磨いていく必要がありますが、普段からできない場合でも動画や本で見るだけでも心構えはずっと変わります。目の前で倒れた人に慌てず対応できる様になるはずです。

■そのAEDはどこに?

ここからが最も肝心なところ。いざAEDが必要だ!となっても「どこにある!」ということは緊急事態の現場においてはよくある話。そんな時便利なのが「日本全国AEDマップ(https://aedm.jp/)」というサイト。スマホでアクセスすると現在地を中心としたAED設置登録場所を示してくれる便利なサイトです。
緊急用ブックマークとして保存しておくとすぐに呼び出す事ができて便利です。

しかし、設置されている場所が必ずしも入れる場所とは限らない場合もあります。営業時間外のデパートだったり日曜日の学校だったり……。横浜市は条例でAEDの設置を進めており、各自治体もそれに続く形で整備し始めていますが、こうした「時間外だから使えない件」を減らす様に24時間営業のコンビニなどにも設置を進めていっている動きも出てきています。

心臓発作は時間を考えずにやってきます。そして救急車を呼んで到着するまでの間に1分でも早くAEDが使えたら、倒れた人はその分後遺症も少なく回復できるでしょう。
誰もが人の命を救える時代が来ているのです。

■AEDを使用しないその他の人ができること

今は誰もが救命できる時代、だからこそ身につけておいて欲しい知識が一次救命とAEDです。覚えてしまえば使い方はそう難しくはありません。ちなみに使い方を知らない人のために、開封すると説明がわかりやすいところに書いてあり、電極さえ貼ればあとは自動的に音声で状態を説明してくれます。使い方を知らずに使う場面になっちゃった!という場合には一度冷静になり、説明書きにとにかく従いましょう。そして手伝いたくても何をしたらいいか分からないで野次馬化してる人には救急車を呼んでもらう、AEDを使うまでの間に心臓マッサージをしてもらう、など役割分担をするとスムーズに人命救助を行えます。

他にも、倒れた人が女性だった場合。AEDを使用するためにブラジャーを外したり胸をはだけることがあります。そういう場面を目撃したら、倒れた人に背を向けて周囲からの目線を隠す「壁」になってあげましょう。その場合は適度な距離をあけることもわすれずに。

「野次馬はだめだ!」とどれだけ叫ぼうとも、こういう事態の時には必ずなぜか人がわらわら集まってきます。最近ではスマホをかざす人までも……。本当に残念なお話ですが、人命救助の場面ではむやみやたらとスマホを取り出さない。撮影しない。これはモラルとして絶対に守って欲しいお願いです。

<参考文献>
AEDブログ
日本心臓財団
自動体外式除細動器(AED)の適正配置に関するガイドラインの公表について

(梓川みいな)