産休・育休中に住宅ローンを組む時のポイント


結婚後、共働き期間を経て、待望の妊娠・出産!となると、いよいよ考えはじめるのはマイホームの購入ですよね。
しかし、住宅ローンを組むとなると家庭の経済状況が審査に大きく影響してきます。産休・育休明けには復職する予定であっても、それまでの期間は否応なしに収入が減少します。

夫単独であれば妻が産休・育休中でも、融資可能な金額であれば住宅ローンを組むことはできます。しかし、夫婦で収入を合算してローンを組む場合、金融機関で定められた条件をクリアしなければ、妻の復職後年収を加算した借り入れを行うことは難しいようです。さらに金融機関も限られます。

果たして、産休・育休中でもスムーズに住宅ローンは組めるのでしょうか?

注意点と知っておくべきことをまとめました。

産休・育休中に借りられる優遇ポイントも


共働き中に夫婦合算で審査に通り返済がスタートしていても、途中で妊娠が発覚し、出産して産休・育休に入ることもありますよね。

そういった場合の優遇を用意している金融機関もあるのです。

返済中に子供を授かった場合、子供一人当たり2年間、元金の返済を据え置くことができ、産休・育休で収入の減っている期間は利息のみを支払えばよい(その期間の元金は復職後に返済)というものや、出産後1年間は金利が0.1%優遇される女性専用の住宅ローンもあります。

また、”ライフステージに応じて返済額を増減できるプラン”を利用する場合、20歳未満の子供がいる家庭は手数料無料で利用できるという優遇も。

住宅購入と家計の変化が重なると心配なこともありますが、利用できる金融商品やこうした優遇があることを知っているだけでも心強いですね。

産休中・育休中だと本当に復職するのか懐疑的にみられることも



産休・育休中だからこそ将来のことを考えるようにもなり「復職してからの引っ越しはバタバタだろうし今のうちにマイホームの購入を…」と思う方も多いでしょう。

“復職するから”という前提で、夫婦でローンを組もうとしても、意外と金融機関の対応はシビアなのが現実です。復職するという気持ちが変わる可能性はゼロではありませんし、保育園に必ず入れるかどうかも分かりません。そうなると、金融機関としても本当に復職するのか懐疑的にならざるを得ないのです。

育休中に住宅ローンを組む際の金融機関の対応


結局のところ、産休・育休中でも住宅ローンを組むことができるかどうかは金融機関によりますが、大きく三つの対応に分かれます。

申し込みの時期と、購入時期、そして復職の時期が大きく関係してきます。

住宅ローンの申し込みも融資実行も両方可能



住宅ローンの申し込みも融資実行も両方可能


復職時期を明示し、産休・育休前の源泉徴収票と直前の源泉徴収票により審査を行い決定します。中には、復職時期が3か月以内であることと、見込み収入が一定額以上あることを条件にしている金融機関もあります。復職前でも後でも購入できるパターンです。

住宅ローンの申し込みはできるが融資実行は復職後に限られる


申し込みは産休・育休中でも可能ですが、融資実行時に復職していること、もしくは1か月給与を受け取っていることを基本条件としています。審査の際には、産休・育休前の年の80〜100%の年収で審査を行います。

つまり、申し込みはできますが、復職後に購入できるというパターンです。

住宅ローンの申し込みが復職後しかできない


妻単独ローンはもちろん、夫婦ペアローンや、収入合算であっても、産休・育休中には申し込みすらできない金融機関もあります。復職時点で、直近1か月の給与×12か月を見込み年収として審査を行います。

つまり、復職後にしか購入できないパターンです。

育休中に住宅ローンを借りたいと思ったら



ここまでで、産休・育休中に住宅ローンが借りられるかどうかは金融機関によるということが分かりました。さらに、職業や勤続年数、収入によっても異なるようです。

会社からの復職証明書や復職後の見込み年収証明書を提出することで、金融機関からの評価が高くなることもあるとか。住宅ローンは個別対応なので、こうした働きかけで結果が変わる可能性もあることを知っておいても良いですね。

ただし、忘れてはならないのは、住宅ローンは借りることがゴールではなく、返済のスタートだということです。

夫婦二人力を合わせて返済していくことをモチベーションとしても良いでしょう。

一方で、夫単独で借りられる金額を目安として物件を選ぶことも、ゆとりある家計を想定したときには賢い選択肢のひとつです。環境の変化が起きても無理なく返済できるかどうか?を念頭に置いて計画していくことをお勧めします。

“家族みんなの「笑顔」を見る為に「家」を手に入れる“のだと心に留めておく事が大切ですね。

(文・亀山 美千代)