4日、韓国の文在寅政権の科学技術分野の閣僚候補が、ダーウィンによる「進化論」と、神により世界が創造されたとする「創造論」に対して問われ、その返答に議論が起きている。写真はロンドンにあるチャールズ・ダーウィン像。

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2017年7月4日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権の科学技術分野の閣僚候補が、ダーウィンによる「進化論」と、神により世界が創造されたとする「創造論」に対して問われ、その返答に議論が起きている。韓国・アジア経済が伝えた。

4日開かれた国会の未来創造科学部(未来部)長官人事聴聞会で、進化論に対する立場を問われた長官候補の兪英民(ユ・ヨンミン)元ポスコ経営研究所社長(65)は、「進化論と創造論について複数の話があるので、未来部長官として回答することは適切ではない」と答えた。この返答に対し、質問をした野党・国民の党の呉世正(オ・セジョン)議員は、「科学技術の責任を負う方であるのに、進化論を認めていないとすればどのように科学研究をされるのか」と指摘したが、兪候補は「未来部長官として(発言して)は、別の議論を呼ぶことになる」と従来の立場を曲げなかったという。

しかしこれには与党議員からも「科学のトップとして適格者なのか、深刻な疑問を抱かざるを得ない。この問題は身上や道徳性などとは次元の違う問題だ。慎重に考え再度答弁してもらいたい」との声が上がり、結局兪候補は「進化論は科学的な根拠を持っており、同意する。創造論については同意しない」と回答した。

兪候補は当初の回答について、「『進化論と創造論、どちらを信じているのか』という質問と誤解をしていたようだ。そうした中で宗教や科学界に混乱を起こさないようにしようと、あいまいな回答をすることになった」と釈明している。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「宗教界ではどうだか分からないが、科学では進化論というのは当たり前」「いまだに創造論を信じているのか」「科学担当の長官が進化論と創造論で、回答を迷うこと自体問題外」「天動説も復活させる気か」など、兪候補のあいまいな発言に批判の声が寄せられた。

また、「人事聴聞会でこんな質問が出てくること自体が情けない」と質疑内容への疑問の声や、「宗教界に気を遣ってこんな発言をしたの?」とするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)