「ホラー映画のベスト3をあげるなら?」というシンプルながらも悩んでしまう質問を、映画関係者・著名人の皆さんにうかがっていく『ホラー通信』恒例企画です。

今回は、映画『変態村』に続く“ベルギーの闇三部作”の二部作目、『地獄愛』が現在公開中のファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督にお伺いしました。

人生のホラー映画ベスト3 ファブリス・ドゥ・ヴェルツ 編

・『悪魔のいけにえ』(1974) 監督:トビー・フーパー
・『エクソシスト』(1974) 監督:ウィリアム・フリードキン
・『狼の時刻』(1966) 監督:イングマール・ベルイマン

<ファブリス・ドゥ・ヴェルツ氏によるコメント>
好きなホラー映画はたくさんあるんですけど、選ぶならこの3本でしょうか。
『悪魔のいけにえ』は僕が映画監督になったきっかけそのものです。あれを観たときは若かったし、すごくショックを受けましたし、感動さえしました。『エクソシスト』はそれとはまた違ったベクトルの作品で、“悪とはなにか”を具現化し、感じさせてくれた作品だと思います。『狼の時刻』については、僕は40代になってからベルイマン作品をたくさん観始めたんですが、彼の作品はいつも“人間の魂の狂気”がテーマになっていて、『狼の時刻』はそういう意味で恐ろしかった。ホラー映画ではないけれど、人間の狂気を的確に描いているんです。“疎外感”や“孤独”が、ベルイマン作品にはすべて共通している要素だと思います。

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