ツリーハウスとは、生きている樹木を土台にして建てられた建造物のこと。まあ、トム・ソーヤーみたいな冒険心は味わえるが、その喜びはつかの間。たとえ、どんなに絶景の前に建っていようが、正直、長い間は住もうとは思わないだろう。

ところが、この「Inhabit Treehouse」は、見るからに居心地がよさそう。直訳すると、居住するツリーハウスとなるわけだが、そのネーミングの通り、快適に暮らせるイメージが湧いてくる。

大きな一枚窓は
さながら展望台

「Inhabit Treehouse」は、NYからクルマで2時間ほどの場所に位置する。あの伝説的な野外コンサートが行われたウッドストックの森の中にあるそうだ。ここは、ニューヨークシティに住む人々の保養地にもなっているほどの閑静なエリアとのこと。

ここに掲載している写真ではあまり分からないけれど、大きな一枚窓からは、キャッツキル山地や湖などの美しい景色を望むことができるようだ。この建物内にテレビはないらしいが、さながら展望台のような感覚で景色を眺めていれば、自然とそんなことは忘れられるのではないだろうか。

必要なものを
コンパクトに配置

このツリーハウスは、自然光ができるだけ入るように設計されている。曇り空でもこんなに室内が明るいのは、きっとそのせいなのだろう。また、自然とつながりを持てるようにバルコニーが2つも設置されているようだ。

www.antonygibbondesigns.com

一枚窓のすぐ目の前には、モダンなデザインのソファが置かれている。その奥には、シンプルで使い勝手のよさそうなキッチン。で、ロフトの上は、寝室となっている。シャワーやバスルームは、さらにその奥にあるようだ。全てが、シンプル。そして、必要なものだけがコンパクトに配置されている。

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寝室もこの通り。いくつもの窓から差し込む光で眩しいほど。居住空間と目線の違う寝室は、ツリーハウスにいることを感じさせてくれるだろう。快適さを求めながらも、これなら、冒険心も満たされること間違いなし。

さて、このツリーハウスを設計したのはイギリスに本拠を置くAntony Gibbon Designs。建築物から家具まで、モダンなデザインを幅広く手がけている。そんな、彼らに気になることを質問してみた。

Q:設計するうえで、どんなことに気を使ったの?

A:建築をするにあたって、いくつか塾考することがあったよ。まず、第一にこのモダンなデザインどうしたら、地域のレギュレーションに沿って調和を保ったままに完成させられるか。それをいかに予算内で行うかに集中したのさ。


次に、真冬のキャッツキル山地の谷間でも快適に過ごせるように、デザインの隅々まで計算したよ。ここは、冷えるからね。

最後には、外壁を覆ったり、家のまわりに植林をしたのだけど、どれだけ自然の中に溶け込ませるかを考えた。かなり時間をかけてね。


Q:値段はどのくらいなの?

A:この「Inhabit Treehouse」は、家具や諸々も含めて35万ドル(約3,950万円)以下のコストで出来たんだ。僕たちは、クライアントの要望と予算に合わせる工夫をするんだ。

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じつは、この「Inhabit Treehouse」は、レンタルができるらしい。もしかしたら、近い将来には、airbnbで貸し出されるかも。NYの保養地にある、モダンなツリーハウスで暮らしてみる。うん、悪くない。

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Licensed material used with permission by ANTONYGIBBONDESIGNS,(Instagram)