道端に転がっている石ころがあっても、多くの人は気にも留めず通り過ぎるはず。みんな同じような形と色に見えるから、わざわざ立ち止まって観察するような魅力もないと思ってました。

だけど、洋服に付いているファスナーをスーッと下ろした時のように、なめらかに変形している姿。それには、まるで未知への扉を開いたような驚きがあるんです。

さあ、誰も知らない「石の中」を覗いてみましょう。

解放される
「内側」の世界

触りたくなる
「素朴な質感」

「こんなものが詰まっていたら、そりゃあ重いはずだ!」と、思ってしまうものから、明らかに軽そうなものまで様々。これからは石コロを拾い上げた時に感じる「重さ」に対して、何が詰まっているかイメージを膨らませてしまいそうです。

この作品の生みの親である伊藤博敏さんは、実家が石材店で小さな頃から石を見て育ってきました。そのため、なかなか他の人が気づくことのない、素朴な魅力に気づくことができたのです。彼はこう言います。

「ひとつとして同じものがない、唯一無二の存在」

その個性を極限まで引き出すため、本物の石を加工して作り出した作品は、まだまだあるんです。

気になる加工の仕方ですが、ダイヤモンドチップの付いたドライカッターやサンドブラストなど、石屋さんでよく使われる道具を使っています。ちなみに、ファスナーの付け方は秘密なのだとか。

ちょっと謎があるところもまた、ミステリアスで惹かれてしまうのではないでしょうか?

Licensed material used with permission by 伊藤博敏