「望郷」劇中カット (C)2017 avex digital Inc.

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 人気作家・湊かなえ氏の第65回日本推理作家協会賞短編部門受賞作「望郷」が、貫地谷しほり&大東駿介のダブル主演で映画化されることが明らかになった。あわせて、ティザー予告編と、くもり空の下で遠くを見つめる貫地谷と大東の姿を収めた劇中カットがお披露目された。

 原作は6編が収録された短編集で、そのうち「夢の国」「光の航路」を映画化。ある島で起こる2組の親子の過去と未来をつなぐ物語となっており、「夢の国」パートの主人公・夢都子を貫地谷、「光の航路」パートの主人公・航を大東が演じている。菊地健雄監督がメガホンをとった。

 しきたりに縛られ、窮屈さを感じながら島で育った夢都子は、大人になり幸せな家庭を築いていた。しかし、幼い頃から自由の象徴であった本土の憧れの場所“ドリームランド”が閉園になることを知り、ずっと思い続けてきたことを語り始める。一方、9年ぶりに故郷に戻った航のもとには、亡き父の教え子と名乗る男・畑野が訪れる。畑野の話から、父への誤解が解け、本当の姿を知ることになる。

 4年ぶりに映画主演を務めた貫地谷は、「誰しも何かに憧れ、生きるということへの窮屈さをどこかに持っているのではないでしょうか。今まで演じたことのない役を菊地監督が繊細に導いてくださいました」と感謝。「親子の秘密、解放されることのない罪、それでも明日に向かっていく人たちをぜひ見て欲しいと思います」とアピールしている。

 一方の大東は、「湊かなえさんの故郷であり、物語の舞台のモデルでもある因島で撮影でき、島の空気を感じながら島の方々とこの作品を作れた時間は財産であり貴重な経験でした。島での濃密な撮影のなかで、スタッフの皆さんとこの作品で全国の劇場を開けたいと語り合っていた思いがカタチになり嬉しいです」と歓喜。「自分がいつから大人になったのか、なっているのかわかりませんが、どれだけ時間を重ねても自分の物語の始まりはあの故郷で。改めて自分の故郷と向き合い、自分と向き合えるような作品だと思います」とコメントを寄せている。

 公開された映像には、夢都子と航がそれぞれの子ども時代に思いを馳せ、親や島への悩み、葛藤を抱えている様子が映し出される。夢都子の母役を演じた木村多江、航の父役に扮した緒形直人の姿も確認でき、小さな島で紡がれる親子の物語に期待が高まる。

 「望郷」は、9月16日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。