ドイツ・ベルリンの首相府前で、「この車が欲しい?独裁者を殺せ!」と書かれた横断幕を持つ活動家(2017年7月3日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】トルコ政府は4日、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領らを殺害すれば賞品として車を与えると訴えた芸術作品を、ドイツの首都ベルリン(Berlin)の首相府前に設置することを許可したとして、ドイツ政府に正式に抗議した。

 問題の作品は3日に首相府前に設置された。高級自動車メーカー「メルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)」のCクラスが置かれ、その前に張られた横断幕には「この車が欲しい?独裁者を殺せ!」と書かれたメッセージとともに、エルドアン大統領、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領、サウジアラビアのサルマン国王(King Salman)の姿が描かれている。

 作品を制作したのはフィリップ・ルッホ(Phillip Ruch)氏が率いる芸術集団「センター・フォー・ポリティカル・ビューティー(Center for Political Beauty)」。この団体は難民政策に抗議してベルリン中心部にトラ4頭を展示するなど、これまで様々な活動を行ってきた。

 トルコ外務省は声明で、「ベルリンの首相府前に設置された作品を強く非難する」と発表。また「横断幕は暴力を直接的に扇動するもの」だと主張し、事態を収拾するために必要な措置を講じるようドイツ当局に求めた。

 横断幕に描かれた指導者3人は全員、ハンブルク(Hamburg)で7〜8日に開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)に参加する予定だったが、サルマン国王は出席を取りやめている。
【翻訳編集】AFPBB News